更新遅くなりまして大変申し訳ございません。総合三年の菅原将吾です。

今回は先日行われた東京学生ではベスト16に入り、滑り込みで全日本学生出場権を手にして浮かれていた矢先に、私を襲った災難について書きたいと思います。些か長くなりますが是非お付き合い下さい。

事の始まりは九月上旬、某強豪大学に出稽古に行った際に、相手選手の膝が私の鼻を直撃した時のことでした。一瞬目の前が真っ暗になり、目を覚ますと涙を流して情けなく鼻血を流す自分がいました。暫く呆然としていると、鼻に激痛が走りました。触ってみると、鼻筋という概念を吹き飛ばす程変形した鼻がありました。

現実を受け入れられず呆然としている私に、某強豪大学の監督から「アドレナリンが出ているうちに元に戻しておいた方がいい」という有り難いアドバイスを頂戴し、実行に移したところで私の鼻は撃沈しました。今考えると本当に意味がわかりません。知識がない人間は適当なアドバイスをすべきではないと身を以て痛感致しました。

呼吸のし難さと激痛に耐えられず、病院でレントゲンを撮ったところ、素人目に見ても砕けた自分の鼻骨がありました。「腫れが引くのを待って入院だね」と言った耳鼻科の先生の気の毒そうな顔が未だに忘れられません。

結局言われた通り腫れが引くのを待って総合病院に入院しました。なんとも皮肉なことに、入院した9/9は偶然にも僕の誕生日でした。更に偶然にも入院手続きは付き添い無しで済ませ、また更に偶然にも初日と二日目は誰もお見舞いに来なかったため、僕は孤独な鼻曲がり大学生として、看護師さんからたくさんの同情をいただくこととなりました。

三日目以降はたくさんの親切な方々がお見舞いに来てくださり、看護師からの評価もひっくり返すことができたのですが、それまでは何とも辛い時間でした。来てくださった方、本当にありがとうございました。

入院生活で印象的だったのは手術中に誕生日ソングを延々流されたことと、病室の自分以外の患者が寝たきりでオムツをしていたこと、鼻に通された管が20cmあったことです。二度と病院の世話になりたくはないものです。

退院してから鈍った体に鞭打ち、早速練習に励みましたが、昨日鼻から明らかに重要なパーツが落ちてきたため再びの病院送りです。そういえば全治6週間なのをすっかり忘れていました。怪我した場所が鼻なだけに、体は動くので練習はできそうなのですが、心拍数が上がると生じる鈍痛に加え、ぶつかった際の激痛には軟弱ものの私では到底太刀打ちできませんでした。少しずつ軋む鼻に絶望を覚えつつ、何とも言えないもどかしさを噛みしめ僕は性懲りもなくお医者さんのお世話になります。

今から鼻の防御力を上げに鎧を鼻に装備しにいきますが、練習したことがバレたらきっと怒られるのでしょう。何とも憂鬱であります。誰か僕の鼻にスカラ(ドラゴンクエストの防御力を上げる呪文)をかけてください。

一人称と口調が一貫しない程度には疲弊しております。どうか皆様も鼻が曲がった人を見つけたら際は優しくしてあげて下さい。

終わりです。(´・く・`)