あけましておめでとうございます。
陰気臭い空気感が漂っていた2020年も終わり迎えた2021年もはや一ヶ月が経ちました。


私の住む六徳者では全くと言っていいほど、陰気は漂っておらず、皆が自由にやりたいことをやっていたような気はしますが、、、。


今回は私が年始に読んだ本の中で心打たれた小説についてお話しようかと思います。

「本日は、お日柄もよく、、、」

これは挨拶の常套句で、披露宴などでたまに聞くかと思います。
でも、最近ではあまり使われていないような印象も受ける、そんな言葉ですよね。
そう、この言葉こそ、私が読んだ小説のタイトル「本日はお日柄もよく」(原田マハ著)です。

この本は主人公のこと葉が伝説のスピーチライターである久遠久美に出会い、スピーチライターとして活躍していくサクセスストーリーです。

実際の本を読んでいただきたいのでネタバレは避けますが、

文体もストーリーの流れも読みやすく久しぶりに没頭してしまいました。

中でもスピーチライターという職業を知ることができたのは収穫かなと思います。
(世の中には知らない仕事が沢山あり、当たり前の影には並大抵でない人の努力や強い想いが隠れていると就活をしていて感じます)
素晴らしいスピーチの裏にはそのような人の存在があり、「言葉」と「読む当事者」がいてこその素晴らしいスピーチなのかと納得させられました。

また、言葉の力ってすごい。でも、同時にこわい存在でもあるなと。そう感じる小説でもありました。
このような状況ではありますが、一人ひとりができることを考え、皆でよい柔道部を作っていくことができるよう精進していきたいと思います。

この小説のような清々しい最後を迎えることができるよう努力を続けて参ります。


「困難に向かい合ったとき、
 もうだめだと思ったとき、
 想像してみるといい。
 三時間後の君、
 涙がとまっている。
 二四時間後の君、
 涙は乾いている。
 二日後の君、
 顔を上げている。
 三日後の君、歩きだしている。」
「本日は、お日柄もよく」322ページより。