皆さんこんにちは、3月に入り活気が満ち溢れると同時に涙や鼻水も活発に活動をしております、環境情報学部2年の陶です。皆さんも花粉症にはお気をつけて春の陽気をお楽しみください。

さて、前回の日誌更新から1ヶ月弱、世間では緊急事態宣言が解除されて街中でも徐々に活気が戻り始めているのを感じます。私も2ヶ月ぶりに大学の友人に会い自転車で東京を巡りながら、精一杯春を感じております。

 

私はいつも日誌を書く時に、その日の朝に思った他愛のない話をよく書き残すのですが、今日の朝はふとこんなことを思いました。

「人生ってジャンケンみたいだな」

グー、チョキ、パーの三つの選択肢の中から選んで勝負は一瞬で決まる、そして勝負が終わった後はどんな言い訳も通用せず結果を受け止めるしかないのがジャンケンです。某「宇宙兄弟」という漫画の中では「ジャンケンを超える公平な方法はない」と書かれていますが、まさしく老若男女どんな人でも対等に戦えるゲームの一つでもあります。

 

皆さんはジャンケンをする時に何を思うでしょうか?

勝ちたい? 負けたくない?

 

おそらくその人によって様々なことを思うでしょう。

ではジャンケンをした後は何を思うでしょうか?

おそらくほとんどの人が“後悔”した経験があるかと思います。それは単純に負けて損をしたことが後悔かもしれませんし、自分が勝ったことで相手が悲しい思いをしたことに後悔することもあるかもしれません。
そしてどんな人でも一度は、

ジャンケンをしなければ良かった

なんて思うかもしれません。僕も死ぬほどあります。
実は人生でも似たようなことが起こっているのに皆さん気づいたでしょうか。一つの決断をした時に、時にそれで得をしたり、失敗をして損をしたり、そして時に運良く現状を維持する結果になったり、そして自分が受け入れられない結果を突きつけられた時に人は口を揃えてこう言うのです。

「こんな決断するんじゃなかった」

確かにそうかもしれません。何の決断もせず、何の重荷も背負わずに生活することは想像するだけで楽なことがわかります。そのまま結果を先延ばしにすれば、嫌な思いもせずに済みますね。

まぁ僕はそんなつまらなそうな人生は死んでも生きたくありませんが、、(笑)

もし自分の人生を面白く、色濃いものにしたいのであれば、先の見えない不安を覚悟して、時には感じたくない悔しさを感じる必要があると、私は思っています。とても怖いと感じる方もいると思いますが、

 

ただそんな皆様に朗報です。日本のジャンケンには

「最初は“グー”!」

という掛け声があります。これを人生に当てはめるならば、何かを決断する前に一度立ち止まり、グッと力を溜めて、グッと覚悟を決めて、準備をする時間があるということです。時には急な決断を迫られるかもしれません、時には土台無理な闘いに臨まなければならないかもしれません。でもそんな時も決して怯まず、心の中では「最初はグー!」と唱えれば、少しは支えになるかもしれません。
この掛け声を作ってくれた方には感謝してもしきれませんね。

 

そんな素晴らしい掛け声を創り出した志村けんさんが亡くなって、今日で一年が経つそうです。あの日を境にコロナウイルスの恐ろしさを肌で感じた方も多いと思います。

あれから一年、僕らは運良く、生き延びれたようです。

明日には嘘みたいに死んでしまうかもしれない。

何かを達成する前に命の灯火が消えるかもしれない。

そんな時に後悔がないように、「最初はグー!」と力を込めて、日々を生きていきたいと思います。

 

志村けんさんを偲んで

 

では、