失礼します。もうすっかり秋ですね。寮から日吉駅まで歩いても少ししか汗をかかなくてびっくりしました。重量級に優しい季節が始まろうとしています。季節の変わり目なので皆さまにおかれましては風邪など引かれないようくれぐれもご自愛ください。
この日誌も残すところあと2回です。まさに光陰矢の如しです。何を書こうかすごく悩みましたが、最後の日誌をもう既に書き始めているということもあり、今回は普段通りに取り留めのないことを書こうと思います。アツい超大作は最後に期待しておいてください。
自分は両親のどちらに似ているのだろうかというお題については、みなさん一度は考えたことがあるのではないでしょうか。私は完全に父親似です。見た目はそれほど似ていないのですが、(父は、学生時代は57kg級のレスリング選手でなかなかハンサムでした)性格がかなり似ています。どうやら頑固なところが似ているらしいです。今回はそんな父親にまつわるエピソードを紹介したいと思います。
エピソード1 スパルタ外遊び
土日に柔道の練習が入るようになった小学校高学年ごろまでは、週末は父親と外で遊ぶことが多かったです。近所の公園や吹田が誇る万博公園に行ってキャッチボールや野球、テニスなどをして遊んでいました。最初は普通に遊んでいるのですが、なぜかいつも気がつくとトレーニングが始まっています。縄跳び100回連続で飛べるまで帰れない、テニスで100回連続ラリーが続くまで帰れないなど遊び風のメンタルトレーニングをされていました。笑
私はいつもなかなか課題をクリアできなかったのですが、父が「これできなかったらご飯抜き」と言うと目の色を変えて一瞬でクリアしていたそうです。幼い頃から食への執念がすごいですね。他にも小3の正月に兄の大学合格祈願を兼ねて実家から15km離れた大阪天満宮に歩いて初詣をしたりしました。朝4時出発で初日の出を拝んでから参拝し帰宅するという鬼スケジュールでした。父曰く、最後の2km地点での僕は10m歩くたびに座り込むほど疲労困憊だったのですが、ファミチキを買ってあげたらノンストップで家まで直行したそうです。他にもたくさんあるのですが、こういったトレーニングのおかげでメンタルはかなり強くなったと思います。
エピソード2 秘密のご飯
中学校にあがるまでは大きすぎる身体を心配していた母親に食事制限をされていました。夜ご飯もおかわりは一回までと決まっており、常に腹ペコ状態でした。そんな私をみかねて父親がこっそりおにぎりを作って食べさせてくれていました。そのお陰で満たされた状態で眠りについていました。そこまで食べていないのに順調に大きくなる私をみて母は不思議がっていましたが、そういうことだったのです。ちなみに最近このことを知った母はとてもびっくりしていました。
エピソード3 八田イズム
大学までレスリングをしていた父は八田イズムなるものを信奉していました。八田イズムとは日本レスリングの父と呼ばれる八田一郎さんが残したもので、厳しい勝負の世界を選手として生き抜くための心構えのようなものです。ある日、柔道の練習から帰ると私の勉強机に一枚の紙が貼られていました。
http://www.japan-wrestling.org/special/hatta/hatta00.htm
上記URLの八田イズムが1〜8まで印刷して貼られていたのです。当時は「なんだよこれ」と思っていましたが、競技者として非常に重要なことがたくさん書かれていますね。特に「負けた理由を探すな」「夢の中でも勝て」が刺さります。
以上が父にまつわるエピソードでした。一見するとすごく厳しそうに見えるかもしれませんが、普段はとても優しいです。ですが、怒るとみなさんの想像通りめちゃくちゃ怖いです。
引退したらダイエットをして、顔も似ているのか検証しようと思います。
閑話休題
学生大会も残すところあと二つとなりました。尼崎、早慶戦で引退です。16年続けてきた競技生活の終わりが近づいている実感は正直あまりないです。みんなと練習できること、塾柔道部の一員であれること、主将の大役を全うできることのありがたみを噛み締めて過ごしていきたいです。
尼崎ではみんなでもぎ取ったチャンスを無駄にせず、メンバーもそれ以外も全員が最高の準備をして勝ちたいと思います。応援のほど、宜しくお願いいたします。
都倉