こんにちは。入道隼人です。
先日、鏑木先生をはじめ塾高関係者の方々のご厚意で塾高生向けの野村忠宏先生の講演会を大学柔道部の学生でお聞きさせて頂く機会を頂きました。
この講演会に招いてくださった鏑木先生をはじめ多くの関係者の方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
野村忠宏先生と言えばオリンピック三連覇を成し遂げた言わずと知れた柔道界のレジェンドです。私自身野村先生はオリンピック三連覇の他に2000年に行われたシドニーオリンピックで全て違う技でオール一本勝ちをすると宣言し、実際に全て違う技でオール一本勝ちで金メダルを獲得した事と背負い投げしか存じ上げておりませんでした。今回の講演会を通して実際には中学校1年生の頃は地区大会で女子の選手に一回戦敗退を喫し、高校時代も最高実績は全国大会出場で決してオリンピック三連覇をするとは思われていなかった所から大学3年生の時にアトランタオリンピックの代表に大抜擢され、その後三連覇を成し遂げ、2004年のアテネオリンピックで金メダルを獲った後、野村先生の著書の題名である「折れない心」を持ち続け、2015年の全日本実業柔道個人選手権大会で現役を表明するまで、オリンピックを目指し続けました。
「折れない心」を持ち続ける大事さや柔道が好きという初心を忘れずにいたから続ける事が出来た事など様々な今後の競技人生だけでなく、今後の人生で大事にすべきと思うお話が数多くありました。その中でも私は「人と人の繋がりを大切にしなさい」というお話がありました。
野村先生ご自身は大学生の時に自分の目標を達成する為に大変な努力をなさっていましたが、それだけでは勝つ事が出来ない。一本一本の乱取り稽古を試合だと思ってその一本に全てを出せと言われたのが転機だったと言っておりました。その他にも高校に上がった際に恩師でもある父に「無理して柔道を続けなくても良い」と言われその言葉に野村少年は悔しさを覚え反骨心で頑張れたとも言っておりました。
人と人の繋がり、つまり縁は私自身も自分の人生において大きな影響を及ぼしてると感じております。また、前の部員日誌でも書きましたが、「全ての出来事には意味がある」と思っている私はどんな人とも繋がった事には意味を感じております。
最近ご縁を感じる事がまたありました。何人かの部員が日誌で触れていましたが、本郷学園高校の入住君が先日一般入試で経済以外の全ての学部に合格し見事入部を決めてくれました。これも週2回しか無い中等部の稽古では稽古が足りないと感じていた所、快く出稽古を受け入れてくださり、その時からのお付き合いをさせて頂いているからこそ、入住君に声を掛けさせて頂く事が出来ましたし、更には父が出稽古先を探してくれていなかったら無かったご縁なのかなとも思います。入住君が合格したのは本人の努力が1番だし、進路選択に自分が全面的に協力した訳でも無いし、外部受験の事が詳しくて話が上手な井口やAO係のみんなの方が進路選択に大きく影響したと思いますが、それでも1ミリでも携われたと思うと、とても嬉しい限りです。
皆さん「ご縁」大事にしませんか
おしまい