こんにちは。澁沢です。

つい先日イタリア遠征から帰ってきたため、時差投稿となっております。

 

今回の遠征では、イタリアはジェノヴァで開催された団体戦の大会に参加しました。団体戦ですが、おおまかな体重別の試合なので一応計量があります。とはいっても「そんな厳密じゃないから適当でオッケー」と、現地で案内してくれたステファーノ(めちゃいい奴だけどブレーキが雑)は言っていました。彼の言葉を信じ(というか言い訳にして)、前日もしっかりパスタを巻いた我々は、直前になって「これで計量が厳しかったら…」と不安になります。怒り狂う屈強なイタリア人たちに袋にされてはたまらないと僕たちが焦るなか、遠征直前に胃腸炎で体重が落ちていたワタナベ君(総3)だけが余裕の表情でありました。

結局、計量はステファーノの言う通り適当で、体重はオーバーしていたものの「軽いほうだ」と言われる始末。じゃあさっきサウナスーツで必死に汗を流していたやつは何キロあるんだと新たな心配が生まれましたが、試合には出られました。

 

大会は無事優勝することができました。勝因としましては計量恐さで直前にけっこう動いたこと、前日の練習でいい顔をして現地道場の応援を味方につけたこと、あとは日頃の練習の成果などが挙げられるでしょう。外国人特有の力強さと勢いには苦戦しましたが、こちらにも日本を代表してきた意地があります。遠征全体のモチベーションにも関わる試合でしたので、コケることがなくてよかったです。

 

今回はこの大会以外にも、イタリア北部の各道場で練習に参加させていただきました。人々のモチベーションは非常に高く、乱取りが始まる前に何本も先まで予約で埋まってしまいます。NOと言えない日本人はヘロヘロになります。乱取りが全部終わったのに、どうしてもやりたいから1本だけと来る人もいました。みんな柔道が大好きです。

 

景色や町並みは美しく、料理はなんでもおいしいイタリアでしたが、この国一番の魅力は間違いなく「人」です。知らない人でも挨拶するし、言葉がわからなくてもとにかく親切です。陽気で愉快で気遣いにあふれる国でした。柔道に対する姿勢はもちろん、本当にいろいろ勉強になりました。イタリアの良いところにかぶれられたらいいなと思います。

 

ちゃお。