平素よりお世話になっております。理工学部二年の城武卓頼です。
秋雨前線の到来により、雨の日が続いていますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。私はこの夏新たなバイトを初め、去年よりも充実した夏期休暇を過ごしております。
さて、今回は普段よりも簡単なテーマになりました。早速ですが、本文へどうぞ。
MBTIとは
皆さんはMBTIというものを知っていますか。MBTIとは、Myers-Briggs Type Indicatorの略称で、いくつかの質問への回答から、人の性格を16のタイプに分類する性格検査です。分かりやすく説明すると、あるアンケートの結果から、その人の性格が16タイプのうちどれに当てはまるかを判断するものです。
4つの判断基準について、それぞれ二つの方向に分類するため、2⁴=16種類のタイプに分かれます。このタイプは、それぞれ4文字のアルファベットで表されます。
それぞれのアルファベットの説明
判断基準は以下の4つです。Extraversion(外向的)かIntroversion(内向的)か、Sensing(感覚型)かIntuition(直感型)か、Thinking(思考型)かFeeling(感情型)か、Judging(判断的態度)かPerceiving(知覚的態度)かです。
直感型を除き、それぞれ頭文字を繋げて4文字で表します。直感型はIと被ってしまうため、Nで表します。
例えば、ESFJ、INTPなどです。
文字だけ見ても分かりづらいと思うので、ここからは私の個人的な見解も交えながら、それぞれを説明してみようと思います。
まず、EとIの違いです。
これは、ある問題について、複数人で相談しながら考える方がよいと考えるか、一人で考える方がよいと考えるかの違いだと考えると分かりやすいと思います。前者がEで、後者がIです。
次に、SとNの違いです。
これは、目の前にある具体的な情報や過去の経験を重視するか、そこから得られる可能性や抽象的な考えを重視するかの違いだと感じました。極端に言えば、過去の例を参考にして考えるのがS、前例がなかったとしても、より良いだろうと判断した方法を考えるのがN、と捉えると私には分かりやすいです。
さて、TとFの違いです。
これは、判断するときに論理や客観性を重視するか、人の感情や共感を重視するかの違いだと考えると分かりやすいと思います。私は「感情的」という言葉を、単に感情を表に出しやすいという意味ではなく、何かを判断するときに感情や共感をどの程度重視するか、という意味で捉えています。
最後に、PとJです。
これは非常に個人的な解釈になるのですが、私は、予定や結果をある程度決めておきたいか、状況に応じて柔軟に変化させたいかの違いだと考えています。極端に言えば、賭け事が好きなのがP、期待値が正であっても不確定要素があるならやりたがらないのがJ、と考えると私には分かりやすいです。
MBTIをご存知の方は、ここまでの説明で自分のタイプを判断してみてください。果たして診断結果と一致しているでしょうか。
心理テストとの違い
皆さんの中には、MBTIは心理テストの一種にすぎないと考える人も少なくないと思います。しかし、私はこのアンケートと一般的な心理テストには大きな違いがいくつかあると思います。ここでは、そのうち一つだけ挙げておきます。
それは、アンケートの質問が直接的な点です。
心理テストでは、「誰を助けるか」「何を選ぶか」といった、一見すると性格とは関係がなさそうな選択をさせることで、その人の性格を推測するものが一般的です。一方、MBTIのアンケートでは、ある状況において自分がどのような行動をとるか、どのように考えるか等を直接答えます。
そのため、MBTIの診断結果と、自分自身が分析した性格が概ね一致しやすいのは、至極当然のことだと言えるでしょう。
なぜ流行ったか
では、なぜMBTIはここまで流行ったのでしょうか。
私は大きく2つの理由があると考えます。
1つ目は、「自分に当てはまっている」と感じやすいからです。先ほど述べたように、MBTIは自分がどのような行動をとるか、どのように考えるかを直接的に尋ねます。そのため、診断結果と自分自身が認識している性格が一致しやすく、「よく当たっている」と感じやすいのではないでしょうか。
もう1つは、質問自体が非常に分かりやすく、受動的でないことです。
もしこれが「人間の性格は16タイプに分けられ、それぞれのタイプにはこのような特徴がある」ということを説明した論文であったとしたら、いくら興味深い内容であっても、ここまで多くの人に広まることはなかったのではないと思います。
論文を読むだけの受動的なものではなく、いくつかの簡単な質問に自分で答えることで、自分の性格を診断できるという仕組みは、多くの人にとって取り組みやすいものです。この手軽さも、MBTIが流行した大きな理由の一つだと思います。
結論
最後に、私のMBTIに対する個人的な見解を示しておきます。
私は、MBTIとは「自分自身の性格を、自分自身がどのように捉えているのか」を綺麗に言語化したものだと考えています。つまり、自分でも気づいていなかった性格を新しく発見するものではない、ということです。
質問に対して自分自身の言動を答える以上、診断結果と自分が認識している性格が一致するのは、ある意味当然です。そのため、MBTIは非常に正確な性格診断であるように感じられます。
しかし、自分が認識している自分と、他人から見た自分が必ずしも一致するとは限らず、診断結果と実態が乖離していることも往々にしてありえます。
だからこそ私は、MBTIを「自分を客観的に分類するもの」というよりも、「自分が自分自身をどう捉えているのかを整理し、言語化するための道具」として捉えています。
今回は以上になります。
ご精読ありがとうございました。

