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2026

人はなぜラブレターを書くのか

平素よりお世話になっております。総合政策学部2年の山田大志郎です。

突然ですが、私は最近、映画館で泣きました。

「人はなぜラブレターを書くのか」というタイトルを聞いたとき、正直なところ恋愛映画だと思っていました。甘酸っぱい青春の話でも観に行くか、という軽い気持ちで劇場へ向かったのです。しかし蓋を開けてみると、全くそういった映画ではありませんでした。

物語は、女子高生のころ電車で見かけた名前も知らない男子高校生に片思いをし、ラブレターを渡せないまま彼を列車事故で失った女性が、20年後にその手紙を書くところから始まります。そして手紙が彼の家族のもとへ届いたとき、「彼が誰かに想われていたこと」「20年間も誰かの心に残り続けていたこと」が明らかになっていく。ただそれだけの話です。なのに泣きました。

私が特に心を動かされたのは、手紙という媒体の持つ力です。LINEでもSNSでもなく、手紙だから成り立つものがある。自分の想いを文字として紙に残すことで、それは何十年という時間を超えて誰かを支えることができる。普段スマホで全てのやり取りを済ませている私には、少し眩しすぎる話でした。

さらに驚いたのは、この映画が実話をもとにしているということです。映画だから感動できる話だと思っていたものが、実際に起きた出来事だと知ったとき、鑑賞後に改めてじわりと胸に来るものがありました。

映画を観終えた後、「人はなぜラブレターを書くのか」というタイトルをもう一度考えました。ラブレターとは、相手に返事をもらうためではなく、自分の想いをこの世界に残すために書くものなのかもしれません。

この映画は終映まで残りわずかだそうです。私のようにタイトルで敬遠している方がいれば、ぜひ劇場へ。損はしないと思います。


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