平素よりお世話になっております。法学部法律学科2年の三好桜子です。
日に日に暑さを増すばかりと思えば、うっかり薄着をした日にアウター必須の極寒で、爪が紫になってしまいました。去年も同じように天気に翻弄されていたことを思い出し、気づけばそんな4月が終わったことに驚きます。
私が5歳から習字を生業としていることは何度か言及させていただきましたが、特に最近取り組んでいることがあります。大きな書法展に出品する作品作りです。ある週には、17:00-22:00をジャージ姿で墨と畳の匂いで充満した一室で過ごすという、素敵な週末を送ることもあります。
私が使っている紙は二×八(にはち)と呼ばれる約60×240cmの超巨大サイズで、裕にその上で横になれます。なにが大変かと申しますと、その上から下への3行分、つまり3往復をほぼ正座の体制で行き来することです。1回の錬成会で多くて5枚、通常1枚書くのに40分ほどかかります。4枚ほど書いたところから足腰が悲鳴を上げ始め、最後の方には視界が少し霧がかります。その上最近になって「辛くないの?」と私の体勢の特殊さを指摘されてしまいました。これで慣れてしまっているため、早く言ってよ、の気持ちに尽きます。
また、特に苦戦しているのは、調和体ならではの表現です。きっちり整えて書くのではなく、時には意図的に滲ませたり、掠れさせたりすることで墨の濃淡に強弱を持たせる必要があります。さらに、線をあえてぐねらせたり、傾けたり、中心を外したりと、従来の「整った美しさ」とは異なる感覚が求められます。一回一回の錬成会で新たな学びがあり、習字にとどまらず自身の世界が広がっていくのを感じております。
今年は以下のお手本をいただきました。
精神と肉體の鍛錬に美育は殊の外大事にせねばならぬ音楽美術など芸術の鑑賞創造を通じて情操を養い人格の形成を書くほどに淘治される道である
つまり、「勉強や運動だけでなく、芸術に触れることが人間形成にとても重要だ」という考えを述べています。正直なところ、今年は勉学に時間を割きたかったこともあり出品を諦めようと考えていました。しかし、一昨昨年、一昨年、昨年と続けられたことを軽く考えるのではないと先生からのお言葉をいただき、今年の出品を後押ししていただきました。まさにそんな私にぴったりの題材をいただけたと思います。机に向かうだけでなく様々なことを学び吸収し、深みのある人間を目指したいです。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
