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2026

セルゲイとの夏休み

平素よりお世話になっております。経済学部二年の柴田和志です。10月を迎え、長袖の服がメインになってきた今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

僕のこの一ヶ月間は国際色豊かなものとなりました。フランス人のシャンペン・セルゲイさんが9月6日から10月8日にかけて寮に泊まっており、2号室で共に暮らしておりました。

彼との出会いは僕が高校三年生のときです。セルゲイは9月から10月にかけて柔道の武者修行で日本にきており、午前に大学練習、午後に慶應高校というハードな生活を過ごしておりました。高校生の当時、海外の方と2〜3日一緒に練習することはあれど一二ヶ月という長い期間共に練習するのはセルゲイが初めてでした。そのため、深く思い出に刻まれる存在となりました。

9月6日、セルゲイが日吉駅に上陸するため僕とだいしろうで駅前で待っていたのですが、まさか一時間おくれで合流することとなりました。セルゲイいわく、横浜の駅構内で長い時間迷っていたみたいです。「あの駅はまるでラビリンスだよ。」と神奈川民誰しもが通る横浜駅の洗礼を浴びていました。

同部屋で、二年前当時も仲が良かったため、僕がメインで練習時間の連絡や日本観光の付き添いをするようになりました。セルゲイとの会話は基本的にオールイングリッシュであるため、最初はかなり手こずりましたが、お互いに第二言語であるためか、セルゲイも比較的わかりやすい単語で接してくれたため、後半はお互いのジョークの意味合いがわかるようになりました。

あいにくの悪天候がつづいたこの一ヶ月でしたが、それでも日本を満喫してほしかったので高校生の時に仲良くしていた塾高組の真田優誠、山田大志郎、土川将克らと、時間をぬって観光に付き添いに行きました。

まず最初にでかけたのは田園調布でした。彼は二年前、東急東横線の多摩川駅近くの学生寮にすんでいたのですが、ある日電車の窓から見えた田園調布の街並みに感動したそうで、次日本にいくときはかならず降りて散歩すると決めていたそうです。僕とセルゲイは練習後に道着のはいったバックを背負いまるで高級旅館のような家々をみて、その大きさに打ちひしがれていました。

次に出かけたのは浅草。その日は塾高組の予定が合わず、僕とセルゲイの2人で浅草に舞い降りました。雷門をくぐり仲見世商店街を歩き本堂でお参りをしたのち、ちかくの観光センターの最上階で来た道を上から眺めました。セルゲイは日本のコンクリートで作られた風景の中で浅草寺のストリートだけ赤く古い建物があるのにとてもギャップを感じていて、そのイレギュラーさに感動していました。以前僕がヨーロッパへ旅行にいったとき、そのカラフルで統一されたヨーロッパの風景にに感動したことを思い出し、ヨーロッパで育ったセルゲイは逆に統一されてないところに美しさを感じているんだなと知り、文化圏の違いを感じました。

その日はセルゲイに浅草の天ぷらをご馳走してもらい、その後バッティングセンターで打ちっぱなしをして帰りました。バッティングセンターも日本にしかない面白い文化らしく、僕も初めてのバッセンだったため、なかなか打てなかったのですが振り返るとかなり距離が縮まった日でした。

最終週には塾高組4人とセルゲイで渋谷に行きました。渋谷の洋服屋を何軒かみたあと、もんじゃ屋に行きました。もんじゃですがお好み焼きと焼き鳥も食べれたためセルゲイにとっては日本食を存分に味わういい機会になり、5人揃ってとても楽しい思い出となりました。また僕ら塾高組の食べっぷりにクレイジーだと驚いてました。


セルゲイとの交流で最も文化の違いを感じたのは「距離感」です。セルゲイは夜道の気分がいいときに見知らぬ女性に手を振ることがありそれを注意したところ、彼はそんなにモラルにかけた行為なのかと驚いていました。また、部屋で普通に接しているとき、顔の距離ちかく30センチほどであり圧迫感を感じていました。それと、僕らが椅子に座っている時に肩に手を置いてきたり、なにかとボディタッチが多いのです。その距離感をめぐって喧嘩したりもしました。お互い冷静になったときに話を伺うと、彼の中で気の知れた友人へはその距離感で接するのが一般的にであり、なんで怒られているかが理解できなかったとのことでした。同じ寮で長い時間過ごすことで高校のときには感じなかった文化の違いに触れることができました。


そんなセルゲイも10月8日に帰国し、また自身の生活に戻ってゆきました。少し先の話ですが大学四年生で柔道を引退した後に、同期でフランスのセルゲイの家にとまり、フランスを巡れるといいなと考えています。セルゲイをことあるごとに「君たちがフランスにきたのなら僕の車でどこえでも連れてくよ」といってくれていたので、お言葉に甘えて二年後を楽しみにしつつ、次会った時には英語も柔道もさらに上達して合流できたらなと思います。


以上が僕のセルゲイとの一ヶ月でした。これから早慶戦にかけてギアを上げて一層頑張って参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。


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