平素よりお世話になっております。商学部1年の加藤すみれです。ただいま私は羽田空港国際線ターミナルで部員日誌を執筆中です。というのも、本日から約1週間ヨルダンに旅行に行ってまいります。毎年年末は家族、母方の祖父母、母の弟夫婦の8人で海外旅行に行くのが恒例です。昨年はアイスランドでオーロラを見ながら年を越しました。今年はヨルダンの砂漠で星空を眺めるのが楽しみです。
何を書こうか迷っていましたが空港にいると今年の旅行の思い出がたくさん蘇ってきたので旅行について書きたいと思います。
私の旅行好きは両親の影響です。兄が実家を出て、私もある程度自立した今は、毎週末父は趣味のサーフィンやスノーボードをするために日本中各地、時には海外を飛び回っています。母も友人たちとゴルフや美味しいものを食べるためによく旅行に行っています。父と母の2人で旅行にもよく行っていますが私は一度も誘われたことがありません。
2025年は年末のアイスランドに始まり蓼科、山中湖、長野、箱根、京都、大阪、韓国、ポルトガルに旅行に行きました。
中でも思い出深いのが京都です。
ふと一人旅をしたくなり3月に京都を訪れました。誰の都合も考えなくて良い旅行は気楽で散歩が大好きな私はほとんど電車やバスを使わずに一日中歩き回って沢山の神社やお寺をまわりました。夜は地元のおばあちゃんしかいない銭湯でコーヒー牛乳を飲みながら疲れた足を癒したのを覚えています。2日目は京都にある大きな植物園を訪れて誰もいない温室を二周して珍しい花や樹を眺めました。綺麗なお花があると写真を撮ってフォルダに入れる癖はこの京都旅行から始まったものです。
私は計画をきっちり立てたいタイプなので事前にエクセルで分刻みのスケジュールを組んでいましたが行こうと思っていた夜ご飯のお店が満席だったり、梅の花が綺麗なお寺が雨で散ってしまっていたりとイレギュラーも少々あり旅行の難しさを痛感しました。逆に伏見稲荷大社は事前リサーチでは「混雑していて千本鳥居より人の頭しか見えない」という情報ばかりであまり期待していませんでしたが誰もいない登山コースを歩いた結果、頂上付近はひたすら続く鳥居の圧巻の景色を独り占めする事が出来ました。
これからも一人旅は定期的にやっていきたいのでおすすめの場所があれば教えてください。現在の候補は台湾です。
国内旅行でも関西と関東では街や人の雰囲気、文化の違いを感じることが出来て面白いですが海外旅行ではより根本的な価値観の違いに気付かされます。
歴史的な建物を訪れるとその国の芸術や美について触れることが出来ます。
日本では、侘び寂びに代表されるように、控えめな色合いや余白、シンプルな線の中に美を見出す文化があります。一方、海外では豪華な装飾や複雑な植物などの模様、鮮やかな色使いが富や美しさの象徴として建物の装飾や芸術に用いられています。
他にも、京都の庭園では、池や自然な水の流れを静かに眺めることが美とされますが、ヨーロッパでは噴水のように、人工的に動きを加えた水の演出が街の象徴となっています。
こういった当時の美意識が現在にも影響を与えていて街の装飾、ファッション、食べ物の盛り付けに現れているのを発見したり、雨が少なくて年中温かい気候だから人々は露出が高いファッションで陽気な人が多く、レストランはテラス席が基本なんだな。と日本と異なるところを見つけてその理由を考えるのが海外旅行の楽しみです。
また、公共交通機関を利用すると日本との違いに驚かされます。日本の駅はアナウンスが多く、時刻表も分刻みで管理され、駅員さんも常にいます。しかし国によっては時刻表がほとんどなく、アナウンスも流れず、駅員さんが見当たらないことも珍しくありません。
日本人の親切で細かい性格の国民性は普通ではないのだなと気付かされます。
ヨルダンではどのような発見や気付きがありどのような経験が出来るのかとても楽しみです。
長くなってしまったのでそろそろ終わりにしたいと思います。今年度も大変お世話になりました。今度ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
それでは、みなさま良いお年を。
