お世話になっております。

3年の山田陸斗です。

現在、就職活動の中で「大学では何を学びましたか」と聞かれる機会が増えています。そのたびに、柔道や研究会の話はできるものの、「学問として何を学んだのか」を自分の言葉で語れていないことに、少し物足りなさを感じていました。

振り返ると、1・2年生の頃は単位を取ること自体が目的になっており、学ぶ意味を深く考えることは多くありませんでした。そんな中で、今でも強く印象に残っている授業があります。それが2年次春学期に履修した哲学の授業です。

この授業では、「個体とは何か」という問いを通して、個体性は単なる物理的なまとまりではなく、機能や関係性の中で成立するものではないかという考え方に触れました。ヒドラのように分割されても再生し、全体としての機能を保ち続ける存在を例に、「一つである」とはどういうことなのかを考えさせられました。この視点は、その後の柔道部での経験と強く重なりました。部は一人ひとりの集合体でありながら、誰かが欠けても役割が引き継がれ、組織として機能し続けます。主務として運営に関わる中で、強い個人を揃えるだけでなく、組織そのものが自律的に回り続ける構造をつくることの重要性を学びました。個体性を「関係性と機能のネットワーク」として捉える哲学の視点は、組織を見る自分の目を確実に変えてくれたと感じています。

また、同い年の多くが他部活で引退し、社会に出る準備を進めていく姿を見る中で、高校時代のように「自分だけが取り残されている」と感じることはなくなりました。最後まで競技と組織に向き合う道を自分で選んでいることに、今は納得と誇りを持てています。そう感じられるようになったこと自体が、この3年間での精神的な成長だと思います。

綱町柔道祭や寒稽古といった大きな行事も一つずつ終わり、現役として過ごせる時間は確実に減ってきました。運営に携わってきた立場として、無事に終えられた安堵と、終わっていくことへの寂しさの両方を感じつつ、残された時間の中で結果だけでなく過程においても後輩の模範となれるよう、最後までやり切りたいと思います。

大学での学びは、知識そのもの以上に、「物事をどの視点で捉え、どう意味づけるか」という思考の枠組みを与えてくれました。そのことを、就職活動の場でも自分の言葉で語れるようになってきたことに、少しばかり成長を感じています♪

おわり

 

 

ps. 同期の某くんが寒稽古期間中の試験前日に「この単位落としたら即留(ソクリュウ)」と言っていました。大丈夫なのでしょうか。僕は知りません。誰か助けてあげてください。