平素より大変お世話になっております。経済学部1年の岩﨑です。

日吉並木が黄金色に染まる季節となりましたが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。

先日の早慶戦をもちまして、井口先輩、入道先輩、島田先輩、土屋先輩の四名が現役を退かれました。初心者として柔道を始めた私にとって、今年の四年生の皆様の存在は極めて大きなものでした。

井口先輩は、まだ部内にアウェー感があった入部当初の私に積極的に声をかけてくださり、入道先輩はその明るい笑顔で常に部活全体を温かい雰囲気にしてくださいました。土屋先輩はマネージャーのドンとしてチームを支え、私が足首を骨折した際には救急車にも付き添ってくださり、そのご厚意に深く感謝しております。

その中でも、特に私にとって大きな存在であったのが島田先輩です。

先輩は私と同じく初心者として大学から柔道を始め、持ち前の運動神経と努力によって、わずか三ヶ月で黒帯を取得されたと伺っております。その吸収力と継続力には、ただただ驚かされるばかりでした。

私は組手が苦手で、今でも様々な相手に組み負けてしまうことが多いのですが、島田先輩はその度に時間を割き、何度でも丁寧に組手の手順を教えてくださいました。練習後には「パワーマックスやるよね?(圧)」と声をかけてくださり、息が上がるまで追い込むトレーニングにも付き合ってくださいました。苦しいはずの時間が、なぜかいつも楽しく、気づけば自分の限界を少しずつ更新できている実感がありました。

また、早慶戦が終わった後、先輩は私に「初心者の頃の俺の動画を見てみて」と一言くださいました。

実際に拝見すると、朝飛先生に礼の仕方から何度も指導され、先輩方に投げられ続けている島田先輩の姿が映っていました。その姿に驚くと同時に、「誰でも最初はここからなのだ」と強く胸に刻まれました。

初心者として柔道を始めた島田先輩がここまで強くなられたように、私自身も努力を続ければ必ず成長できると信じられるようになりました。今後も先輩の背中を追い続け、自分自身の柔道を積み上げていきたいと考えております。