休みに入る前は、一日も台無しにするまいという覚悟、そして成し遂げたいことが心に溢れてくるものだが、いつも休みというものは、ふっと気づいたらもう終わっている。

参加したいと思っていたインターンに参加できず、勉強でもしようと思ったが、色んな言い訳に飲み込まれて妥協しつづけてきた。

どうして同じ後悔を繰り返すのか。

もしかして、僕が、過小評価しているのかもしれない、、!

3年の夏休みは二度と戻ってこない。だから、何が得られたのかに、もっと集中してみよう。

正直に言うと、何かを言われた時って、ちょっとイラっとするものだ。人にはプライドというものがあるし、とりあえず何かを言われている時って、気持ちいい状態ではないから。

ゆくゆく考えてみると、自分のためになるものであった時もあるし、自分のためになるように解釈をする時もある。

今回は、井口さんに「お前は勝つ気があるのか?」と言われた。

当時はちょっと理解ができなかったが、ゆくゆく考えてみると

そういえば、勝つ気ってあったっけ、、

自分より弱い人と乱取りをする時は「ちょっとうけてやろう」と思い、

自分より強い人と乱取りをする時は「どうせ技効かないし、やれることだけやろう」と思っていた。

どこにも、勝つ気はなかった。絶対勝ってやろうと思わなかった。いわば、どうにか練習メニューを消化しようとしか思っていなかったということに気づいた。

その次の日、勇人と乱取りをした。

いつも勇人と乱取りをする時は

重いな、、こいつ、、 本当にこれしかなかったような気がする。

その日は、絶対勝ってやろうと思いながら乱取りをした。重いけど、どうすればこの重き問題を打開することができるだろうかと悩んだ。もちろん、勇人はいつもうけてくれているので、正しい道を歩んでいるのかはよく分からないが、前よりは強くなったような気がした。

練習が終わって、ストレッチの時、長谷川さんが「おい、井口に昨日怒られたんだろう笑」といわれて、昨日思ったことを言ったら

「勝つ気がなかったの?全然楽しくねーだろう」と言われ、

そういえば、今日は何か楽しかったな。柔道をはじめたばかりの時の楽しさが戻ってきたな、、と思った。

柔道部に入って、本格的に乱取りをするようになった頃、、その頃は毎日何時間も柔道の動画を見ながら分析して、自分の柔道に適用しようとしていた。勝つために、、、その覚悟を思い出せた夏休みだった。