平素よりお世話になっております。総合政策学部1年の山田大志郎です。暑さの峠は過ぎたとはいえ、まだまだ残暑が続いております。皆様におかれましては、どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。

さて、今回は私の個人的な夢についてお話しさせていただきます。最後までお読みいただければ幸いです。

私は3歳から柔道を始め、今年で16年目になります。きっかけは両親であり、当初は楽しんで、受動的な姿勢で取り組んでおりました。しかし次第に柔道そのものに興味を抱くようになり、ある日、父が日本武道館で試合をしている映像を目にしました。豪快に一本を取る父の姿に心を打たれ、「自分もいつかここで試合をしたい」と強く思うようになりました。その後も世界選手権など数々の試合を目にし、日本武道館への憧れは一層大きなものとなっていきました。

そして今回、生まれて初めて公式戦で日本武道館に立つことができました。全日本選手権やオリンピックでも使用された武道の聖地。一握りの柔道家が栄光をつかんだ舞台であると同時に、その数倍、数十倍もの柔道家が夢破れてきた場所でもあります。そうした歴史と重みを全身で感じ、この舞台に立てたこと自体に胸が震える思いがいたしました。そして何より、これまで支えてくださった方々への感謝の念が込み上げてまいりました。

幼い頃からの夢が一つ叶った瞬間であったことは間違いありません。しかし試合の結果は二回戦敗退に終わり、全日本学生への出場には届かず、大きな課題を突きつけられた形となりました。夢を実現する喜びと同時に、さらなる努力の必要性を痛感した次第です。今後もし再びこの舞台に立つ機会をいただけるのであれば、今度こそ自らの力で全日本学生に出場し、日本武道館の畳に立てるよう精進してまいります。

最後まで拙文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。