お世話になっております。

3年の山田陸斗です。

11月末の早慶戦をもって四年生が引退し、いよいよ我々の学年が最上級生としてチームを率いる立場となりました。

早慶戦終了から間もなく一か月が経とうとしています。現在は、毎週の部活動行事の運営・サポートを行いながら、年明けに控える寒稽古の準備を進め、さらに二月に予定されている九州遠征のことも視野に入れつつ、慌ただしい日々を過ごしています。

忙しさの中に身を置けていることは、非常にありがたいことだと感じています。自分が頼られ、必要とされていると実感することで、責任感と同時に意欲も一層高まります。入学したばかりの一年生も、驚くほどのスピードで成長しており、日々多方面から私を支えてくれています。厳しさと丁寧さの両立を意識して取り組んできた一年間が、少しずつ形になってきているのではないかと感じています。

至らない点は多々ありますが、後輩たちの献身的なサポートなくして、部の運営が成り立たないことを、つい先日あらためて痛感しました。

この一年を通じて、組織における「裏方」の重要性を身をもって学びました。試合で結果を出すことが最も注目されがちな体育会においても、その舞台に立つまでには、数え切れない支えがあります。

ドリンクの準備、遠征や合宿の宿舎手配、部内行事に伴う書類作成、外部への備品発注など、日々の活動の裏側では多くの業務が着実に遂行されています。裏方だけでなく、部活動は常に多くの人々の支えによって成り立っています。その事実を理解し、感謝を忘れないことこそが、チームとして強くなるために不可欠であると、この一年を通して強く感じました。

「表裏一体」という言葉があります。

一見対立している、あるいは別物に見える二つの事柄が、実は切り離せない関係にあるという意味です。

選手と裏方が一体となってこそ、良い舞台が生まれる。全員が同じ方向を向き、それぞれの役割を全うしたとき、チームは想像以上の力を発揮するのだと思います。

偉そうに述べていますが、これらはすべて私自身がこの一年で学んだことです。頭で理解していることを行動に移すことの難しさも、同時に痛感しています。

最高学年として、どうすればそれを実践に落とし込めるのかを考え続け、最後の一年を全力で走り切りたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。