こんにちは。3年の山田陸斗です。

早慶戦当日の準備に向かう電車の中で、今年度の歩みを振り返りながら書いています。

とうとう本日、講道館にて早慶対抗柔道戦が開催されます。そして同時に、チーム井口の最終章でもあります。

今年1年間を思い返すと、本当にあっという間でした。

幹部4人中3人が3年生という異例の体制で始まり、2部降格によりWCTには5人しか出場できず、主務として帯同。そこでエース候補の真田康志郎が肩を再脱臼し、戦線を離脱。この瞬間、多くの人が「東京学生での1部復帰は厳しいかもしれない」と感じたと思います。

それでも、自他共栄CUP、慶甲戦を経て、4月には多くの新入生が入部。

その直後に控える1部復帰を懸けた大一番に向け、部員全員が自分の役割を全うし、見事1部復帰を達成することができました。

勢いは止まらず、全学団体では去年出場さえ叶わなかったチームが2日目まで進出。都学個人では真田優誠がベスト8に入り尼崎への出場権を獲得。尼崎では惜しくもベスト32で敗れましたが、得た学びは非常に大きいものでした。

こうして振り返ると、今年はどの季節にも試合があり、常に挑戦の連続でした。試合に出場できる喜びを心から実感した1年でもあります。

 

主務として過ごした一年を振り返ると、表には見えない仕事がどれほど大切か、改めて痛感しました。

一つの行事、一つの試合の裏には、数え切れないほどの準備と調整が積み重なっています。そのすべてを、歴代の先輩方は当然のようにやってこられた。その凄みを、今年ようやく自分自身の身体で理解できました。

そして何より、その裏方の仕事を側で支えてくれたのがマネージャーの皆でした。彼女たちの存在なくして、今年の早慶戦も開催できていません。深く感謝しています。

特に、本日引退を迎えるみりるさんには、同じ学部としても多くの場面で助けていただきました。

時には汚れ役を買って出てくれ、誰もやりたがらない仕事も進んで引き受けてくださる。先輩として、本当に頼りになる存在でした。今日は勝利という最高の形で送り出したいです。

 

井口・入道・とも。

3人それぞれが違う強みを持っていたからこそ、今年のチームは成り立ったと思います。3年生中心の幹部をまとめることは簡単ではなかったと思うし、不満もあったはず。それでも、自分の持ち味を発揮できる場面で必ず力を出してくれた。本当に頼もしかったです。

今日で3人は引退だけど、必ず勝って、最後にみんなで勝利の美酒を味わおう。

引退しない僕が言うのも変ですが、それほど今年のチームで得たものは大きく、深く心に残っています。

 

そして――

いよいよ早慶戦当日。

ここまで積み上げてきた全てを、自分たちの柔道で示す時です。

チーム井口の集大成として、そして慶應柔道部としての誇りを胸に、全員で勝ちに行きましょう。

やったるぞ。