平素よりお世話になっております。理工学部1年の城武卓頼です。
友人や後輩の国公立試験の合格発表や大学の成績発表が終わり、世間では新生活への準備が始まっている時期となりました。私自身は相変わらず寮生活を送っておりますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
前回の部員日誌は提出期限が差し迫る中での執筆となってしまい、途中からかなり省略した内容となってしまいました。内容としては一部重複してしまう部分もありますが、今回は改めて詳細に振り返りを行いたいと思います。前回同様、教科ごとに振り返ります。物理については前回ある程度詳しく書いたため、今回は割愛させていただきます。
【数学】
私は小学生の頃から、数学と社会が得意であり、また好きな教科でもありました。そのため、中学・高校でも受験勉強を本格的に始める以前から、比較的真面目に数学に取り組んでいました。その結果、高校3年生の受験期には、他の教科、特に理科に多くの時間を割くことができたと感じています。
一方で、中学・高校生活を通じて、母校がある程度の進学校であったこともあり、良い意味でも悪い意味でも、自分の数学の才能の限界を自覚する機会が多くありました。同時に、いわゆる「本物の天才」と呼べるような生徒とも出会うことができました。
具体的な数学の学習内容について申し上げます。中学1年生から高校3年生の1学期頃まで、学校ではいわゆる「予習制度」がありました。これは、次の授業までに指定された4〜15問程度の問題を解いてくるというものです。解答は回収されるため、提出しなければならず、またインターネットで調べることもできなかったため、答えを写すことは簡単ではありませんでした。さらに、予習を行ったかどうかは毎日確認されるため、仮に他人の解答や問題集の解答を丸写ししたとしても発覚する可能性が高い環境でした。
私自身、中学・高校を通じておよそ700回程度の予習を行いましたが、そのうち約500回ほどは自力で解き、どうしても分からない場合には友人に聞きながら解いたと記憶しています。この予習制度にある程度真面目に取り組んでいた生徒の中で、受験期に数学で大きく苦労している人はほとんどいませんでした。
また授業では、生徒がランダムに指名され、授業開始直後に黒板に自分の解答を板書する形式が取られていました。全員の板書が終わった後、先生による解説が行われます。しかし、予習をしてこなかった生徒や解答が完成していない生徒が当たった場合、多くの場合は解答を書くことができません。そのような場合、先生はその問題の解説を行わないこともありました。すると、予習をしてきた生徒から当然不満や批判が出ます。このような環境であったため、多くの生徒が予習に真面目に取り組んでいました。
私は中学3年生までは数学の定期試験の勉強方法が分からず、試験前の勉強はほとんどしていませんでした。しかし、日々の予習を真面目に行っていたおかげで、定期試験で平均点を下回ることはほとんどなく、1度だけ受けた対外模試でもかなり良い成績を取ることができました。
この模試をきっかけに、私は数学において初めて明確な目標を設定しました。それは、卒業までに友人のU君に一度は数学で勝つという目標です。
高校生になってからは定期試験の勉強も行うようになり、それまでかなり疎かにしていた復習をする機会が増えました。しかし、校内順位は高校3年生まで大きく変わることはなく、入試対策にも取り組みましたが、周囲と比べて数学に割く時間は比較的少なくて済んでいたように思います。
高校3年生では夏休み前に受験範囲が一通り終了し、夏休みには過去問演習を行いました。学校で使用していた問題集の難易度が比較的高かったこともあり、ある程度の問題は解けるだろうと思っていました。しかし、実際に解いてみると、最低ラインどころか受験者平均を上回ることすらほとんどできませんでした。
これには主に三つの理由があります。
一つ目は、数学Ⅲの理解がまだ十分ではなかったことです。数学Ⅲを一通り学習し終えてすぐに過去問を解き始めたため、解法の定石や式の理解がまだ不十分でした。
二つ目は、得意分野と苦手分野の差が大きかったことです。最終的に私は、整数、図形、数学Ⅲ全般、数列の順で得意であり、ベクトル、二次関数、数学C、数学Ⅱの微積の順で苦手でした。整数問題はほぼ完答できましたが、ベクトルはほとんど得点できないこともありました。また、この時期は数学Ⅲの理解がまだ浅かったことに加え、東工大の図形や数学Ⅲの問題は非常に難しいものが多いため、なかなか得点を伸ばすことができませんでした。
三つ目は、試験形式への慣れです。東工大の数学は180分で大問5問という形式で出題されます。一般的には長い試験時間と感じる人も多いと思いますが、私にとっては当初、むしろ短く感じられました。というのも、東工大の数学は大学入試の中でも最難関レベルとされており、これまでの予習制度では、分からない問題に対して何時間でも考えることができました。実際に、1問に対して実質20時間ほど考え続けたことも何度かありました。そのため、試験本番でも難しい問題に対して諦める判断が遅れてしまう傾向がありました。
夏休み中は過去問演習に加えて、「週テスト対策」にも取り組みました。週テストとは週に3回程度行われるもので、各教科の定期試験のような位置づけのものです。当然、通常の予習や定期試験、模試などもあるため、週テスト対策は夏休み中に3周することを前提として範囲が提示されます。分かりやすく言えば、東大を志望し、塾に通っていない生徒が夏休み中に毎日13時間程度勉強してようやく3周できるかどうかという分量です。
私は過去問演習や、物理の基礎からの学習も行っていたため、当然すべてをこなすことはできませんでした。東工大は共通テストが一次試験として課されているものの配点は0点であるため、社会と国語については高校3年生ではほとんど触れていませんでした。また、物理は塾を中心に勉強していたため、学校の週テスト対策としては数学と化学のみを行いました。
この数学の週テスト対策は非常に効果がありました。特に数学Ⅲの理解が大きく深まりました。この期間を通して数学Ⅲをかなり仕上げることができ、難しい問題であっても完全に解けないまでも、ある程度太刀打ちできるようになり、最終的には得意分野の一つになりました。
しかしながら、当初目標としていたU君に数学で勝つという目標については、残念ながら達成することはできませんでした。結局のところ、在学中に行われたすべての考査および模試において、一度も彼の点数を上回ることはありませんでした。
なお、化学についても振り返りを執筆したいと考えておりますが、本稿はすでに長文となってしまったため、そちらは次回の部員日誌にて述べさせていただければと思います。
長文にもかかわらず、ご精読いただきありがとうございました。
