平素より大変お世話になっております。法学部1年の真田優誠です。
寒暖の差が激しい今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。私は大学の授業に向かうたびに毎回気温を確認するのが、非常に面倒だなと感じております。皆様もどうぞご自愛ください。
さて、私も同期たちと同様に、東京都学生大会について書かせていただきたいと思います。
先日開催されました東京都学生大会は、私の柔道人生の中でも特に大きな喜びと後悔を味わった大会でした。最後は前向きな気持ちで締めくくりたいと思いますので、まずは後悔の方から述べさせていただきます。
私の大きな後悔、それは「慢心」でした。1部復帰をかけた2回戦で、私は試合終了9秒前に相手を投げ、チームの流れを変えうる1勝を挙げました。先輩方から「1年生でよくやった!」「お前は十分に仕事をした!」とお褒めの言葉をいただき、本当に嬉しかったです。しかし、そこで私は満足してしまいました。勝利を渇望する気持ちを忘れ、満足してしまった――それこそが、私の最大の後悔です。
法政戦後、メンバー全員で監督の言葉を聞く機会がありました。その中で監督は「小差は大差だ」とおっしゃいました。団体戦での1勝はチームの勝利につながる、という意味の言葉でしたが、私には試合への気持ちや普段の稽古の姿勢、その一つ一つの小さな差が、個人やチームの1勝につながるのだと感じられ、非常に心に響きました。
次に、私が得た大きな喜びについてお話しします。
それは何といっても、多くのOBOGの皆さまに応援いただき、チーム一丸となって臨んだ今大会に、不出来ながらも出場できたことです。試合中、皆さまからかけていただいた多くの応援の声は、今でも私の心に深く刻まれています。
そして、もう一つ何よりも嬉しかったことがあります。
それは――兄の不出来を私がカバーできたことです。前回の部員日誌では「何でもできるスーパーお兄ちゃん」と兄を紹介しましたが、その兄も怪我で今大会には出場できませんでした。昔から私は兄の影に隠れ、「真田弟」と呼ばれていました。しかし、今回の大会を通じて、「1年生の真田康志郎の弟」ではなく、「真田優誠」という存在を認識していただけたことが、非常に嬉しく思っております。今度、兄の部員日誌には、弟に試合の結果で勝ち越されている気持ちを書いてほしいとお願いしてみようかと思います。
これ以上書くと兄に叱られそうなので、このあたりで筆を置かせていただきます。
今大会で得た後悔と喜びを胸に、次の山場である都ジュニに向け、より一層精進してまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。