平素よりお世話になっております。経済学部一年の柴田和志です。
インフルの棒のやつをやってきました。こうしろう先輩が前回の部員日誌でも書いていたアレです。病院の先生が大スパルタで耐久時間は前代未聞の10秒。聞いたことがありません。さらに鼻にいれたあとは目を大きく開けろというのです。意味がわからないですが仕方なく従いました。鼻の奥をぐりぐりされて5秒もすると僕の目には大粒の涙がポロポロと、
6秒目、呼吸があらくなる
7秒目、声がもれる
8秒目、恥ずかしさで動揺
9秒目で悲劇は起こる
動揺もあってか、間違えて鼻で息を吸ってしまい、棒が鼻の奥で急発進。加速と共に走る激痛はすさまじく、後頭部を貫通したかと思うほど。あれは痛かった…今でも思い出したくないです。
その後は先生がすぐに抜いてくれ、僕はなんとか一命を取り留めました。検査はしっかり陽性でした。
インフルエンザで実家に帰りました。
普段は、いい意味で騒がしい寮に暮らしていますが、療養中は1人静かな部屋でこもりきり。最初の3日間はほとんど会話がとれず、少しの時間でしたが辛く寂しいものでした。病気なのもあってか、悲観的なことを考えてしまう日々でした。石村先輩も仰っていたとおり、今年のは相当やばいです。
家族の全面的な支えのおかげで、体調は無事に回復しました。病気の間に一番感じたのは、母のご飯のおいしさです。寮生活を始めてから特に、そのありがたさを実感します。長年食べてきた味は、僕の舌にシンデレラフィットで、まるで僕専用の高級旅館のようでした。感謝。
部員の方々はご存じの通り、僕はかなりの病弱です。
その歴史は幼少期から始まり、物心ついた頃の記憶といえば、ひたすら注射、注射、注射。そこらのお年寄りよりも病院に通う子どもでした。小中高とファッションには疎かったのですが、流行り病のトレンドだけは誰よりも早く掴んでいた自信があります。流行する病気にはすぐに感染し、高校時代はその度に鏑木先生に何度も怒られてきました。(真田優誠と共に)
感染対策は人並みにはしているつもりですが、結果がこのザマです。病気になる度に思うのは、とにかく時間がもったいないということです。療養期間は増量もできず、むしろ体重は落ち、筋力も体力も低下します。当然ですが、その期間は練習もできません。そして僕が休んでいる間にも、これから戦う相手たちは黙々と鍛錬を積んでいます。僕は決して強い選手ではありません。だからこそ、残り3年間で病気になっていい期間なんて、きっと1日もありません。
先月の早慶戦では、これまでで一番悔しい負け方をしました。今年のチームが終わり、僕の中で明確な目標ができました。講道館杯に出場したい。早稲田に勝ちたい。
そのためにも、まずは病気の連鎖を断ち切り、柔道に集中できる時間をもっと増やしたいと思います。これからは、予防も柔道も、三倍努力で取り組んでいきます。
ご精読ありがとうございました。
今後も一層精進して参りますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
