平素よりお世話になっております。総合政策学部1年の山田大志郎です。星祭の候、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。私は特に願い事もないので織姫様彦星様には世界平和を祈っておこうと思います。
それでは、今回私は先日日本武道館にて行われた全日本学生柔道優勝大会についてお話しさせていただこうと思います。結果につきましては他部員の部員日誌の方に何度も書かれていると思いますので、4対3で勝ったことだけお伝えさせていただきます。さて、東日本国際大学戦でのベストファイトを挙げるとするならばそれは満場一致で井口主将の試合であったと思います。その他にも石村勇人先輩の逆転勝ちや同期の真田が倍以上の体格の相手に勝利を収めた試合も素晴らしい試合でしたが、最後にチームの勝利を決める勝利を収めた井口さんの試合はより劇的でした。3対3のドローで回ってきた大将戦は引き分け以上でチームの勝ちが決まると言う状況で、開始早々技ありを取られてしまいました。直後に大外刈りで有効を取り返すも、刻々と時間は過ぎてゆき、また、相手の巨体に押されて有効を奪われてしまい、絶体絶命かと思われました。しかし、ここで井口さんはもう一段階ギアを上げ、2度目の大外刈りで完璧な一本勝ちを収めました。私はメンバーから外れ武道館の2階席から応援させていただいておりましたが、主将としての意地と底力を感じ、とても感動いたしました。このような先輩の後輩となれた私は幸せ者であると感じました。
そして、その試合では我々とは別の山で大波乱が起こっておりました。前年の王者であり、今年も優勝候補筆頭であった東海大学が、桐蔭横浜大学にまさかの敗北を喫するという、誰もが予想だにしなかった事態が発生しました。絶対王者が敗れ、空席となった玉座を誰もが狙う中、そのチャンスを掴んだのは日本大学でした。天理大学との決勝は互いに一歩も譲らない一進一退の攻防でしたが、勝利の女神は日大に微笑みました。私はその試合を見て、目標となる選手ができましたので、その選手に少しでも近づけるよう普段の稽古から精進して参りたいと思います。