平素よりお世話になっております。経済学部1年の麻生武志です。

気づいたら10月の終盤。入学してから早半年。振り返れば入学してから毎日毎日同じことの繰り返しです。大学で授業を受け、道場に向かう。部活と筋トレをしてから家に帰る。夜ご飯を食べて寝る。9時間近い睡眠をとり朝ごはんを食べてまた大学へ。土日は授業が無いだけでほとんどやることは変わらない。家に帰る時間が夕方になり昼寝をする時間が増えるだけ。そんな毎日です。毎日同じで退屈そうと思うかもしれませんが、柔道部はとても楽しく居心地が良いため毎日が最高です。

しかし、その生活を送っているとたまにふとある事が頭によぎることがあります。それは「僕はこのままでいいのか」ということです。柔道をして、心身共に疲弊し、自分が何かを成し遂げたかのようにその日の活動に満足して寝る。一体自分は何に満足しているのだろうかという虚無感がたまに現れます。毎日同じことをしていると、時に自分が人間として成長出来ているのかということが疑問になります。

そのためこの生活を少し変え、自分を成長させようと思い、ジムでバイトを始めようとしました。普通に落ちました。履歴書の時点で落ちました。僕の体、そして筋肉愛を少しでも見ていただければジムにいるべき存在というのは伝わるはずでしたが、履歴書に筋肉を乗せる欄がなかったことが悔やまれます。

ということで結局今もバイトはしておらず、柔道しては寝る生活です。しかし、1つ変えたことといえば、通学中、寝る前にに英単語や読書をするようになったということです。これをするだけでまた、自分が成長しているという満足感を得て気持ちよく寝ることができます。

ただ、新しいことを始めても、いずれそれにも慣れ、また空虚さを感じるだろうとも思います。今は新鮮さが満足感を与えてくれますが、そのうちその感情も錆びつきます。けれど、その虚しさが次の行動の原動力になります。また何かを始めよう、もっと成長したい、と思えるのはきっとその気持ちがあるからです。僕にそんなにも人間として成長したいというハングリー精神があったとはと自分自身で感心してしまいます。

結局のところ、僕が求めているのは成長している実感なのだと思います。もしかすると僕は、柔道の成長が実感できず焦り、他のことで達成感を得ようとしていたのかもしれません。毎日同じことを繰り返し、派手な変化はなくても、少しずつ積み重ねることで、前には進んでいるはずです。そう気づいてからは、空虚さを感じることはあまり気にならなくなりました。むしろ、その空虚さを感じることこそが、自分が真剣に柔道に打ち込んでいる証拠だと思うようになりました。

僕の大学生活の目標はただひとつ。柔道で強くなることです。そしてそのためなら、どれだけ同じ毎日を繰り返したって構いません。変わり映えの無い今日を何度だってやろう。その先に、理想の自分がいると信じて。