こんばんは、最近本格的に暑くなってきたのに自転車が壊れ、駅から寮までの移動で死にかけている井口です。本日は冬のように寒い冷房ギンギンの六徳舎からお届けします。

今回は先日行われました全日本学生柔道優勝大会にて久しぶりに魂が震えたのでそちらをぜひ皆さんに共有させて頂きたいと思います。私の魂を震わせた試合は、他の部員も言及している決勝戦「日大vs天理」です。まさに魂と魂の衝突、ただ畳の上で柔道の試合が行われている訳ではない、その試合上だけは空間が煮詰まったような言葉では表し尽くせない世紀の一戦でした。固唾を飲んで見守る試合展開でしたが、天理高校、天理大出身のお兄様を持つ2年生の山中が丁寧に解説してくれたおかげで非常に楽しめました。山中には卒業後に早慶戦の解説を是非務めてもらいたいです。

試合内容については知っている方もいると思いますし、まだ見ていない方はこの日誌の最後に山田利彦先生解説付きのYouTubeリンクを貼っておきますのでそこで是非チェックして下さい。

個人的に最も感動した試合は2つあります。1つは何と言っても大将戦、「日大 三崎選手vs天理 向井選手」です。絶対に取らなければならない向井選手とリードを死守したい三崎選手の攻防を是非見て下さい。2つ目は「日大 濱田選手vs天理 山村選手」です。昨年の全日本学生個人で2位に輝いた濱田選手の大活躍に注目してほしいです。濱田哲太さんは私と同郷かつ同い年で、昔から当然強い選手として認知はしていたのですが特に高校、大学の伸びが凄まじく本当にその努力を尊敬しています。勝手に評価してしまい甚だ僭越ではあるのですが側から見ている私ですらそう感じられるような柔道が試合でも体現されていて本当に感嘆です。こんなファンレターみたいなちょっと気持ち悪い文章が濵田さんに読まれないことを祈ります。

さらにカッコ良かった選手は天理大、平野選手です。まず、顔と体が整いすぎていて重量級ながらむさ苦しさを一切感じさせないスマートなまるでアイドルのような爽やかな佇まいと超攻撃的な柔道を持ち合わせていて、本大会1年生ながらオール一本勝ちを収めたそうです。顔も柔道もYouTubeの映りもカッコ良すぎます。私は自分の試合動画や撮っていただいた写真を見返してもあんなに爽やかだったことは一度もありません。是非平野選手の大活躍にも注目してほしいです。

今回の試合は決勝戦もさることながら、優勝候補筆頭東海大学のまさかの敗退や、我々が負けた明治大学の活躍など予想外と見応えが盛りだくさんでした。幼い頃、初めてフリーザと孫悟空のナメック星戦いを見た時の興奮、セルゲームで孫悟飯が覚醒しパーフェクトセルを倒した時の高揚感と似たものを思い出しました。そして何より、ビハインドだろうがリードだろうが展開に左右されず攻める姿勢を崩さないことが団体戦においては本当に大切だと感じました。この点に関しては我々慶應も2回戦にて全員が攻める姿勢を忘れなかったことが勝因のひとつであると感じていますし、決勝の日大の雰囲気や東海大を下した準々決勝の桐蔭横浜大の試合を見ても「守りに行かない」姿勢が大切なんだと教訓になりました。以下に解説付きの決勝戦のYouTube動画リンクを貼っておきますのでまだ見ていない方は是非チェックして下さい。それでは私は期末課題と戦ってきます。勉学に対しても攻めの姿勢でいきたいと思います。おやすみなさい。

 

お わ り