平素よりお世話になっております。総合政策学部1年の山田大志郎です。情緒が不安定であった天色はすっかり落ち着き、燦燦と輝く太陽が私達を照らす季節になりました。力づくな北風は去り、大らかな夏の足音がすぐそこまで迫ってきています。
さて、私はつい先日行われた関東高等学校柔道大会についてお話させて頂こうと思います。私はこの日笹野監督について、この大会の視察に行って参りました。私の母校である慶應義塾高校もこの大会に出場しましたが、一回戦で東海大学付属甲府高等学校に0-4で敗北致しました。結果だけをみれば惨敗といわれる成績ですが、実際に試合を見た私が感じたことは、結果ほど差は無いということです。特に上級生は宮入、神保と負けはしたものの格上の相手に対して、鏑木先生仕込みの粘り強い柔道で気迫あふれる試合でした。怪我で出られない同期の安藤の分まで背負って戦う姿には心を打たれました。そして、今試合のベストファイト、大将の渡辺智瑛であります。渡辺は一般入試で高校に入学し、アフロのような髪型で登場して私達の度肝を抜きました。中学時代はあまり厳しい環境ではなかったようで、入部当初は負け続きであったと記憶しています。しかし、彼は非常に真面目且つ柔道が好きで、真剣に稽古に取り組み、メキメキと実力を伸ばしていきました。今回の試合では大将戦において、東海大甲府のポイントゲッターであり、現関東チャンピオンの相手に対して激闘を繰り広げ、見事引き分けをもぎ取りました。私は主将としての意地を見せた渡辺に感動を覚えるとともに、負けていられないと気が引き締まりました。
私事ではございますが、明日東京都ジュニアの部内戦に出場致します。熱闘を繰り広げた後輩たちに恥じないような気迫あふれる試合をしたいと思います。
ご精読ありがとうございました。
おわり。