長期にわたる関西・九州遠征も、いよいよ最終盤に差し掛かった今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は現在、もつ鍋を目的に同期四人で博多に滞在しています。振り返れば、今回の遠征中には数々のハプニングがありましたが、それらについては他の部員が部員日誌に書いてくれることを期待し、ここでは私の中学時代の社会科教師である、某・奈良T郎先生について記したいと思います。
奈良T郎先生は、生徒を道路の端に寄せる際の独特な掛け声で知られ、金目中学校では少し恐れられていた社会科教師でした。その一挙手一投足には常に緊張感が漂い、「怖い教師二強」の一角を担う存在でした(もう一人は、言うまでもなく私の父親です)。
しかしその一方で、先生の授業は非常に網羅的かつ丁寧で、「テスト勉強さえ頑張れば受験対策は完璧」と評されるほどの完成度を誇っていました。どのような質問にも誠実に答えてくれる先生でしたが、ただ一つ、どうしても教えてくれないことがありました。それが、先生自身の誕生日です。
実は先生の誕生日は2月22日、いわゆる「ニャンニャンニャンの日」でした。おそらく恥ずかしかったのでしょう。常にスーツをきちりと着こなし、完璧に授業をやり切る自らのキャラクター像が、あまりにもポップでキュートな誕生日によって崩れてしまうことを、どうしても許せなかったのだと思います。そう考えると、何とも微笑ましい話です。
先生の秘密を守るべく、当時その誕生日を祝うことができなかったことを、今でも少し悔やんでいます。いつか再び奈良T郎先生と再会できる日を、密かに心待ちにしております。
終わり
