今ここにある己を引きずって、部員日誌を全うせねばならぬ。その事実に目をつぶってはならぬ。私は断固として目をつぶらぬ所存である。でも、いささか、見るに耐えない。

まず始めに、更新日を勘違いしてしまいました。申し訳ございません。

こんにちは、1年の日時本です。冒頭部は作家・森見登美彦の真似事です。今回のテーマはズバリ、読書でございます。秋ですし、ちょうどいいでしょうって感じで。

本当は毎回野球系のネタを突っ込もうと思ってたんですが、贔屓の日本ハムファイターズに負けが込み、それこそいささか見るに耐えないので、今回はやめときます。

さて、小さい頃から本を読むことが好きで、両親の読書好きも相まって、この歳になるまで沢山の本に出会うことができました。お陰様で文の読み書きは人並みには出来ます。ありがたいことです。

最後に、自分のオススメの本をいくつか紹介して終わりたいと思います。

『残像に口紅を』筒井康隆著
『時をかける少女』などを執筆した筒井康隆による一冊。”世の中から五十音とその文字を含む物質・概念が一つずつ消えていったら”というコンセプトの基で書かれており、畳み掛けるような終盤には圧倒され続けます。

『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎著
ごく普通の男が首相暗殺の容疑をかけられる、というテーマを軸に繰り広げられる伊坂幸太郎得意の群像劇。どの部分を切り取っても面白い、何度でも読める最強の一冊。

『新訳 走れメロス』森見登美彦著
『走れメロス』や『山月記』といった日本文学5篇を森見登美彦の手によって、舞台を現代に置き換えてパロディ化させてやろうという企画。どれもこれも最高にくだらなく、気分転換にサクッと読めます。

『池袋ウェストゲートパーク』石田衣良著
池袋西口公園を舞台に繰り広げられる非日常を巧みに描き上げた作品で、TOKIOの長瀬智也主演のドラマシリーズはあまりに有名。石田衣良によって産み出される一癖も二癖もある登場人物達の奮闘にページをめくる手が止まりません。

『塩の街』有川浩著
今では『三匹のおっさん』や『植物図鑑』、『図書館戦争』などで有名な有川浩ですが、デビュー作は自衛隊を舞台にしたSFだったんです。「塩害」によって世界が塩に埋め尽くされてしまった中で生きようとする人間達を描いた作品で、注目すべきは有川浩の読ませる力。文庫版とハードカバーで内容が異なり、個人的には文庫版をオススメします。

とりあえずキリよく5冊、とてつもない自己満足に付き合っていただきありがとうございます。この秋、あなたも是非ゆったりと読書をしてみては?

以上