先生方におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、この度は先日お知らせさせていただいた毎年恒例となっている慶應杯争奪柔道大会中止を受け、特例として決定した心身之順是柔道賞発表について、選考の結果が確定しましたので下記にてお知らせ致します。

また、次回開催予定の第23回慶應杯争奪柔道大会の開催方針についても未だ未定ではありますが、コロナウイルス感染状況などを鑑みて方針が決まり次第、弊部準公式ホームページにて案内をお知らせさせて頂きます。

前回大会にご応募くださった先生方には、大変恐縮ではありますが、ご参加のご検討の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

「目指すべき・ありたい柔道」  浜松北高等学校 金 杏幸実

柔道を始めて約十年、色々なことを学んできた。一番大切にしたいと思ったのは、嘉納治五郎師範の「精力善用・自他共栄」だ。鍛えた力や心をいいことに使い、自分も他人もともに栄える。人生において、すごく大切なことだと思った。柔道を学ぶことは、人生において大切なことを学んでいることと同じことなのだと分かった。

そこで今、私が目指すべきありたい柔道は「人生につながる柔道」だ。私が今、こうして柔道をすることができているのは、重たい柔道着を洗濯し、私の生活の基礎を作ってくれている親、今まで柔道を教えてきてくださった先生方、一緒に練習をする仲間…たくさんの人の支えがあってのことだ。日頃から感謝の気持ちを忘れない事、当たり前のことで、誰もがすべきことであるが、気付かない人も多くいるだろう。だけど私は、柔道を通してたくさんの人に感謝したいと思う。ありがとうという気持ちをもって練習し、試合でそれを表明したい。柔道の場面でなくても、人として相手を敬う精神を忘れないようにしたい。

また、柔道は礼に始まり礼に終わる。柔道をやるときには当たり前にやっているが、普段の生活ではそのような場面が少ないと思う。感謝の気持ちを持つことと、多少重なる部分はあるが、相手の敬意をしっかり示せることはすごく大切なことだと思う。人と人のかかわりや距離感、柔道をやっているからこそ考え、気にすることができるのだと思う。そのほかにも柔道で学ぶことは、たくさんあるが、その一つ一つを、実生活で生かせるように考えていきたいと思う。そして、柔道と自分の人生を並べていくことで人に寄り添えるような立派な人間になりたい。