こんばんは。篠原弘貴です。

まず始めにご報告からさせていただきます。多くの方々のご支援、ご協力のお陰で、就職活動を悔いなくやりきることが出来ました。本当にありがとうございました。
ご恩に報いるためにも、一生懸命働き、自分がしていただいたように後輩の支援にも今後全力で力を注いでいく所存でございます。

就職活動を終えてまだ時間の経っていない今だからこそ、約半年間に渡る就活の私なりに感じたことを今回は述べていこうと思います。

私自身が一番強く感じたことは、

「就活は始まった時点でおおよそ勝負がついている!」

ということです。

・就活が始まったから説明会を受けなきゃ!
・志望業界の研究をして企業に関して詳しくならなきゃ!
・エピソードを沢山創作しなくちゃ!

就活を始めると、学校の周りの友達や同級生は口々に今から頑張れることを必死でやり始めます。勿論、それは本当に行きたい会社であるならば沢山業界研究をすべきだし、その業界にあったエピソードを探すことは必要だと思います。

しかし、多くの企業で面接の際に聞かれたことは、これまであなたが如何に目標に向かって真摯に、全力で取り組んできたか、その過程、プロセスの中でどのような困難があり、それをどう克服しようと努力したか、といった過去の経験を元にした私の価値観や考え方、それに対してどう行動したかを問うものばかりでした。

もちろん、その会社に本当に入りたいのであれば業界や企業について調べるのは当たり前で、全てのライバルとなる学生が対策を練ってくるため、そこではあまり差は生まれません。

最も大切なのは、今後自分がどうしていきたいかの話ではなく、今目の前にある部活、授業、研究等の喫緊の課題に対して真に全力で向き合えているかどうか、組織をよくするために、自分自身の実力を上げるために、何をすべきか本気で考え、それを周りに共有するために行動できているかどうかが大きなポイントであると感じます。

ただ、自分で課題を捉え、考えて行動するためには、その前に自分自身が周りに信頼される人間であることが必要不可欠です。

普段練習を一生懸命やっていない、決められたルールを守れない、仕事が遅い、、、。

このような人間が如何に名案を思い付いてそれを部員に共有しても、言葉に重みが出ません。以前部員の何名かと話したときに議題に上がった言葉があります。

「何を言うかじゃない、どの口がものを言うかにかかっている」

普段から努力する姿勢を維持し、任せられた仕事や決められたルールに対して責任感を持って取り組めているか、その上で先輩方、選手、マネージャー、仲間たちと良好な関係を築けているか、、、。
しっかりと義務を果たしている人間にのみ、批判や提案等、自分の主張を発言する権利が生まれます。

そして、これらが達成されて初めてその人に対して信頼が生まれ、ミーティング等の話し合いの場での発言に重みが出てきます。

・自分の行きたい企業に合格したい!
・今は目標が明確でなくても様々な企業から評価を得たい!

そう思うのであれば、業界研究よりも先に、日々生まれる課題に対して毎日必死で考え、それを克服するために何をすべきか、自分自身が発言するためにはまずは周りに信頼され、評価を得る必要がある、ではその為に周りに対してどのように行動していくべきかを考え抜くことが重要です。

面接ではこれらを明確にして、具体的なエピソードを交えて話すだけです。

こういった経験は、慶應義塾体育会柔道部で真摯に活動に取り組み、日々自分自身で課題意識を持っていれば、十分すぎるほど積むことができると思います。
更にプラスアルファで考えると、先程述べたような一生懸命に活動してきた経験が、高校で、中学で、小学校まで遡っても、如何に一貫性があり、濃い時間を過ごしてこれたか、これがあればあるだけ自分の強みになります。

過ごしてきた時間が濃ければ濃いほど企業からの評価は高く、これは就活が始まってからどうこう出来る問題ではないので、最初に述べた通り、

「就活は始まった時点でおおよそ勝負がついている!」

のです。

偉そうなことを長々と綴りましたが、勿論私自身全てが出来ていたわけではなく、私がこうあったら良かったなぁ、、と就活を進めていくうちに気付いたことを述べたまでです。
完全に持論なので、何か思う点があっても何卒ご容赦ください。また、違う考え方を是非私に共有してほしいです。

先程、どの口がものを言うかにかかっている、と発言してしまいました。この偉そうな文面に負けないよう、日々自分なりに課題を見つけ、行動していきたいと思います。

また、これは就活に限った話ではなく、この塾柔道部という組織を良くするためにも非常に重要だと私は考えています。

各々が部を大切に想い、日々一生懸命稽古で切磋琢磨し、その中で感じた課題を活発に共有する、、。こういった組織になれば自ずとチームとしてもまとまり、それは柔道の実力向上のみならず、人間的な成長にも繋がると思います。

今後も目の前に次々と現れる課題に対して悩み考え、学生のうちにチームに残せるものが少しでもあればと思います。
また、その姿勢を就職しても貫き通し、与えられたものを一生懸命やったうえで、自ら課題を見つけ、自分自身が、その部署が、会社が、社会全体が向上するような活動をしていければと思います。

長文失礼致しました。とにかく頑張ります。

おわり。