ご無沙汰しております、4年の日時本です。

突然ですが皆さん、リリーフランキーさんの著書である『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』をご存知でしょうか。

内容としてはリリーフランキーさんとオカンの半生を綴った自伝であり、作品自体は2005年に発表されたものです。15年前です。だいぶ昔ですね、僕はまだ7歳です。

僕自身はこの本に昨年出会いました。前主将の澁沢先輩から、「一人暮らしを始めたなら読んだ方が良い」と勧められ、手を伸ばした次第でした。読み始めたのは年の暮れだった気がします。ちょうど一人暮らしのワクワク感が消え、誰もいない家に寂しさを覚え始めていた頃の読書でした。

元々あまり自伝やエッセイを読まない僕にとって、これは割と大きな一歩でした。しかし読み始めてみると、リリーフランキーさんの語り口に引き込まれるまでそう時間は要さず、気が付けば読み終えていました。今でも冬の練習前に、暗い更衣室で一人読み終えて涙ぐんでいたことを覚えています。我ながら気持ちが悪いです。とても。

さて、時間は少し飛んで8月の末です。スパイダーマン観たさに久しぶりにNetflixの契約をした僕は、本当に偶々映画版『東京タワー』に出会います。主演はオダギリジョーさんと樹木希林さんです。

映画自体はどこにでもある普通の邦画です。映像は綺麗ですし、音楽も最高です。ただ、間違いなく最近の映画の方が映像や音響のレベルは高いでしょう。何なら冒頭からずっと続く九州系の方言・訛りは森下・荒木を想起させ、ギャグかよって思います。

ただ、終わった頃には尋常じゃない量の涙を流していました。

僕は普段映画で泣きません。せいぜい2時間、長くても3時間が限度の映画だと、どうやら僕は完全に感情移入し切ることが難しいようです。その為映画だとそう滅多には泣きません。

ただ、それでも、この『東京タワー』で泣きじゃくりました。

酒を飲んでいたことも、週末で少し疲れていたこともあるでしょう。長らく親と話してなくて少し感情的になっていたこともあるでしょう。でも、それにしても泣き過ぎです。

何なんでしょうね。まあ、とにかく良い週末でした。

さて、どうやら大好きな部員日誌も次で最後のようです。「まだまだ書ける、書けます、書かせてください」と高校球児のようなことを言いたいところですが、そうも行きません。今時完投型は流行りません。

というわけで最後の一回、ばちばちに書こうと思います。もうしばしお付き合いください。

以上