こんばんは。商学部四年の鈴木翼です。
いよいよ最後の部員日誌となってしまいました。
思えばこの大学四年間は、私が入学当初に思い描いていた大学生活とはかなり違うものでした。中学、高校と柔道を続けていた私は当初、大学では柔道に入るつもりは全く無く、むしろ柔道というものから関わりのない生活を送ろうと考えていました。
浪人時代に憧れていたキャンパスライフ。それはドラマや映画にあるようなキラキラした、誰もが憧れるものでした。しかし、私が選択したキャンパスライフは週6日、朝も昼もひたすらトレーニングと練習に取り組み、汗と血にまみれた、10人中8人は絶対に憧れない柔道生活でした。
なぜ私はこの大学生活を選択してしまったのか。正直今でも答えは出せていないです。この大学生活を振り返っても楽しい、続けたいという気持ちよりも辛い、辞めたいという気持ちの方が100%強かったと断言できます。自分よりも何倍も強い先輩方や同期、後輩に毎日ボコボコにされる毎日。試合で勝つことはおろか、試合に出ることすら夢のまた夢だと感じた日々の中、なぜ今日までこの部に在籍したままなのか。自分自身、柔道の才能に関しては全く無いと思っていたので、このような疑問を持つことは入部前から予測していました。最後まで続ければきっと何かしらの答えが出ると思っていましたが、未だ出ていません。
しかし、もし大学生活を一年からやり直せるならどうしたいか。と聞かれたら、恐らくまたこの柔道部に入部することを選ぶでしょう。僕の中では別の楽しいキャンパスライフを送るという考えより、より熱心に柔道に打ち込見たいという思いの方が強いからです。
このことから判断するに、確かに柔道部に入部していた大学四年間で感じた辛さや苦しみ、後悔よりも、何かしらの、自分にとって大切なものがこの大学生活から得られたのだと思います。語彙力と表現力のない無い私にはそれをなんと表現したらいいか分かりませんが、単なる楽しさや面白さといった簡単な言葉では表現できないもです。この得られたものを、今後の人生の中でゆっくりと大事に理解していきたいと思います。
今日でちょうど早慶戦一週間前、自分が出来ることはほとんど無く、精々投げ込みや研究の相手として携わるくらいですが、部員の一員として笑顔で早慶戦を終え、勝利の美酒に酔えることを心の底から望んでいます。
最後に、今まで関わったOBの方々や先輩方、同期に後輩達の皆様、今まで大変お世話になりました。今後も何卒、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします。
それでは失礼いたします。