おはようございます。主将の杉村晃希です。

ついに早慶戦が明日に迫りました。「総力戦」を掲げて稽古に励んだ1年間。全部員を信じて、畳に上がります。応援の程よろしくお願いいたします。

最後に過去を振り返らせてください。私の人生を変えてくれた方々へ。

両親・祖父母へ

22年間、ここまで育ててくれてありがとうございました。私の全てです。感謝してもしきれないほどの愛を注いでくれた最高の家族です。

秋窪先生へ

私を柔道の道へ引き込んでくれた先生です。偶々家が近く、公園で遊んでいた6歳の私に柔道を勧めてくれました。先生との出会いがなかったら柔道はしていなかったと思います。

上島先生へ

柔道人生で1番厳しく怖かった先生です。火曜日の特別練習において竹刀でご指導いただいた時の記憶は今でも鮮明に覚えています。どんなに辛くても諦めずやりきることができるようになったのは先生のおかげです。結果が出る喜び、仲間と戦う楽しさ、切り替えの重要さを学ぶことができたからこそ、今の自分があります。大学生になった今でもよく連絡をしてくださり、大変お世話になっています。いつもありがとうございます。

佐藤先生へ

1番時間をかけて私と向き合ってくださった先生です。中高合わせた約6年間、平日も休日も関係なく、私に全ての時間を費やし、他府県へ出稽古に連れていってくださりました。大阪府でなかなか勝てなかった頃から、面倒を見ていただき、強くなることができました。先生を泣かせてしまった中学3年生の全中は今でも忘れられません。絶対に勝てると思っていた相手に試合開始後すぐに大内刈りを返され1本負け。悔しさよりも申し訳なさが溢れました。進学校であったため、部活動時間外での活動に対して周囲の先生から反対され嫌味を言われ続けていたことを知ったのは高校を卒業してからでした。そんな中でもずっと私のために時間を使っていただき、本当にありがたい限りです。先生には柔道だけではなく、大学選びの時にも大変お世話になりました。サポートしていただいたおかげで、慶應義塾體育會柔道部に入部することができました。高校時代に成し遂げることができなかった全国大会優勝という結果で恩返しをしたかったのですが、それも叶わず今日を迎えました。明日は先生が久しぶりに試合へ来てくれます。早慶戦勝利という結果で必ず恩返しをします。

渋沢先輩へ

今でも憧れの先輩です。入学当初は、学部学科が一緒の4年生の先輩としか認識していませんでしたが、言葉では上手く言い表せない、オーラと人柄と内に秘めた情熱にいつの間にか惹かれていき、ついていきたい、純先輩のように強くなりたい、と思うようになりました。そして、この年の早慶戦で私は初めて勝って嬉し泣きをしました。チーム渋沢のために、純先輩を勝たせるために、20人全員が力を合わせて優勝をつかみ取った嬉しさは人生で一番大きなものでした。思わず純先輩にハグしてしまうくらい嬉しかったです。個人のことしか考えていなかった私に団体戦で勝つことの喜びを教えてくれた最高の先輩でした。

後輩へ

こんな私に1年間ついてきてくれてありがとうございました。感謝しています。私の代になってから、多くの変化があり、色んなことが起こり、どうしていくのかを決めなければならない場面に何度も遭遇しました。そして、改革という名の下で正しいのか正しくないのか分からないまま、選択することを繰り返し、その選択に後輩たちを巻き込んできました。もっとこうしておけば、もっと違う形で部を運営しておけば、なんてことを今になって思うこともあります。ですが、自信をもって言えることがあります。

皆確実に成長し、強くなった。

早慶戦は1年間の集大成です。これまでの頑張りを存分に発揮してほしいです。あと1日だけ力を貸してください。

同期へ

多様性のある学年であり、濃密な4年間でした。これまで同族性とばかり仲の良かった私にとって、入学当初は「なんやこいつら」という印象を受けました。練習をしないで遊んでばかりのやつ。頑固すぎるやつ。変態なやつ。柔道が好きすぎてプライベートや食事の時でも柔道の研究をするやつ。ハーフイケメンのでかいやつ。マイペースで道着をなかなか洗わないやつ。プライドが高めなやつ。お母さんみたいなやつ。東大目指してたやつ。などなど、自分とは全く異なる価値観を持った人たちばかりで、困惑し、衝突することも多々ありました。喧嘩をして半年以上喋らないなんてことも。そんな学年の中で、色んな人との関わり方を学び、自分の立ち位置が分かり、様々な考えがあることを知り、悩み、悩み、悩み続けました。その結果、人間的に成長できたと思いますし、こんなにも人と人との関わりが強く濃い組織で、貴重な経験をさせてもらったのは一生の宝物です。1人ひとりの想い出を語るには、長すぎる文章になってしまうので割愛させていただきます。最後の力を信じています。有終の美を飾りましょう。

笹野監督へ

私を慶應義塾大学に誘っていただいた監督であり、私たちを早慶戦3連覇に導いてくれた名将です。また、主将になってからお世話になり続けた先輩です。監督の苦労、難しさ、責任の大きさに気が付いたのは主将を拝命してからで、それまで当たり前だと思っていた監督の存在に感謝の気持ちが芽生え、私自身なにか手助けできることはないか、と考えることが多くなりました。部の運営においては、私と主務の小野で精一杯尽くしてきたつもりでしたが、至らない部分もたくさんあり、いつも監督を困らせてきました。そんなダメ主将を務めるのもあと1日。最後に監督を勝たせたい。監督に恩返しがしたい。

 

大好きな慶應義塾體育會柔道部を勝利に導きたい。

 

結果が全ての世界、死に物狂いで勝ちにいきましょう。

おわり