11月3日をもって、僕は慶應義塾大学体育会柔道部を引退する。

 

「引退」という文字だけをみると少しかっこいい気もするが、実際はそんなものではなく、結局僕は、柔道の実力は並程度、また日本武道館の畳には一度も上がれずに競技人生を終えることになる。

 

しかし、僕は全く悔いは残っておらず、むしろ清々しい気持ちで身を引く事が出来そうである。

 

この4年間で沢山の良い思い出ができた。

 

中でも一番の思い出は、4年間負け知らずでいられた「早慶戦」。

 

小学校から慶應にいる僕にとって、柔道に限らず早慶戦は特別なモノであり、まるで日韓戦、エル・クラシコ、ミラノダービーと同じように、絶対に負けてはいけない一戦だと感じていた。

 

そのような大事な試合に、選手として出場させて頂き、部員と共に一喜一憂できたのは、最高の瞬間だった。

 

(また、この部員日誌を書くにあたり、過去の早慶戦のDVDで自分の試合を見たのだが、

「ここもうちょっと頑張れたな」といったシーンがなく(採点は甘め)、思い残すことなく引退できると改めて思った。)

 

長かった学生生活が終わり、これから新しい人生が始まる。

 

その長い人生の中で、一つ一つの区切りを振り返ったときに、思い残すことが無いような人生を歩んでいけたらと願う。

 

Power of Dream で頑張ります。