こんにちは。早いもので、部活も残すところあと2年となりました。右も左もわからず、これまで経験したことのないような新しい環境に戸惑いを覚えた新歓期。そこから、慣れることに必死だったあの一年がまるで遠い昔のことのように感じられ、でも昨日のことのように思い出されます。

そして、そんな僕らにも後輩ができ、彼らの存在そのものが、自分たちの駆けたあの一年は確かにあったのだと言ってくれているようで、とても感慨深く、そして心から彼らを歓迎したことを今でも覚えています。

 

ただ、これだけ愛想のない自分はきっと後輩に怖がられるだろうな。そう考えていた4月の自分に言いたい。奴らの方が数段上手だよって。

 

某月某日

あれ、LINEに大量の通知が来ている。内山・・・ハゲからだ。

しょーじ:り、り、りんたろうさん

しょーじ:り、り、りんたろうさん

しょーじ:り、り、りんたろうさん

しょーじ:り、ら、らんたろうさん

しょーじ:ら、り、るんたろうさん

しょーじ:せ、せ、責任者

僕:忙しい僕に何か用かい

しょーじ:売店いきませんか。

僕:たかるんだ、そうやって

彼はどこに行くにも気づいたら僕の隣にいる。気づいたら勝手にチーズinチキンを注文している。ただ、そう証言するのは僕だけではないようで、あちこちでそういった報告が上がっている。そんな浮気者の彼と、同期2人で今から温泉旅に出かける。よくよく考えてみれば、二年生3人の中に、一年生は彼ただひとり。お金を出してもらえない訳がない。これがお前のやり方か。

某月某日

僕がソファーに座っていると、長田(以下チコ)がやってきて、僕の上に脚をのせてソファーに寝転がる。後輩は常に先輩の足を舐めるか、下敷きになれと教えてるはずなのにそう伝えると、「とぁい。」と適当な返事をするチコ。脚を降ろしたかと思えば、今度は膝枕をする始末。

彼はどこに行くにも気づいたら僕の隣にいる。気づいたら勝手に明日の朝飯までレジに置いてくる。・・・デジャヴでしょうか。きっとそうに決まっている。こんな奴が2人もいたら、僕のお財布が持たない。

 

某月某日

最近やたらと福島大輔が僕を見てくる。まさに凝視。気持ちが悪いので理由を聞くと、「りんたろうさんのことを尊敬しているとかではないですけど、見ているとなんだか落ち着きます。」

え、前半部分は必要?後半全然入ってこないんだけど。

 

 

まだまだ、後輩にまつわる楽しい話はたくさんありますが、長くなるのでこのへんで。

ここからは少し真面目な話です。先輩と後輩がただの友達ごっこになってしまっては、体育会としての良さが失われるし、望まれた姿とは言えません。言うまでもなく、その超えてはならない一線を彼らが心得ている点はさすが慶應といったところです。ただ、この砦を守ることを後輩だけに委ねるのも、また見当違いであると思うのです。やはり先輩は背中で語ってなんぼ。背中は口ほど多くは語れませんが、良くも悪くも心に深く語りかける力がある。そのことを改めて感じ、少し身の締まった思いがした今日この頃です。

 

僕もそろそろ背中で魅せていこうと思います。

・・・今鼻で笑った一年生、明日記念館裏に集合で。

 

 

中山君、部員日誌の更新おくれてね?