心の奥に棲んだ言葉に縋りついた春隣り、脳裏を桜色で埋めきっても心には穴が開いたままです。今日も春泥棒を待つばかりですが、何にも満たされないのでそろそろ全部奪いたい。
とにかく花粉がしんどい高です。

順位をつけるってすごく難しいなと思います。
柔道には明確な勝ち負けの基準がありますが、時に決まった物差しがない事柄に対して順位をつけなければならないことがあります。「強い順」ならまだしも「好きな順」や「優先順位」など、自分で比べる軸を設定して、評価して順番に並べることは非常に難しい。
過去に部員日誌で黄道十二門の中で1番強い星座を決めるなんてことをしたこともありますが、実際評価基準はめちゃめちゃで、僕の誕生日星座であるしし座を無理やり1番にしてあげようとそれっぽい理由を並べただけでした。(無為廻生より)

ぼくは適当な人間なので、物差しのない何かに順位をつけなければならないときにあまり深く考えず、その時の直感で順位を決めることにしています。そのため、時間が経って同じ質問をされたときに同じ答えが出るかどうかは怪しいところです。しかし、基本的に「ナンバーワン」が変わることはまずない。2位以下の順位がどうであれ1位というものの持つ力は並大抵でなく、1位である絶対的理由があるからこその1位であると思っています。
例えば、「○○と○○どっちが面白い?」という問いに対して迷うことは多々ありますが、「1番面白い漫画は?」と問われれば不思議と直感的に浮かぶ作品が出てくるのではないでしょうか。順位を図る明確な物差しがない、忘れることも忘れられることもない、だからこそ1位には価値があると思うのです。

 

そんな僕の1番をいくつか紹介したいと思います。

・1番おすすめのアーティスト 「SUPERBEABER」
同期の細谷がカラオケで歌っていた時に初めて知ってから、どんどん彼らの創る音楽に惚れました。本当に好きなものは人にあまり教えたくない性悪な僕ですが、ビーバーだけは心からみんなに知ってほしいと思えるバンドです。今を生きる「あなた」へ歌う彼らの音楽をぜひ聴いてみてください。絶対に刺さります。

 

・1番面白い漫画 「日常」
おそらく塾柔道部で最も漫画を読んでいるだろう僕が知る漫画の中で圧倒的に1番面白いです。ギャグ漫画の世界は競争がとにかく激しいですが、日常に潜む笑いの引き出し方と愛すべきキャラの作り方はほかの作品に比べ頭一つ抜けています。アニメもオープニングからこだわって作りこまれているのでぜひ。

 

・1番気になること 「宇宙」
宇宙ってなんだろうと常々思っていますがすぐに頭が痛くなってしまうのでいつも断念してしまいます。地球があってその外に宇宙があってじゃあその外にはなにがあるのか、宇宙人は偏食なのか、宇宙海賊は全員白塗りなのか、この世って何だろうetc.
ちなみに僕の中では宇宙ループ説が有力です。
うちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅう
↑いまここ

 

・「いちば」なのか「しじょう」なのか問題
同じ漢字の組み合わせで読み方が二つあるのは本当にややこしいなと思います。僕は商学部なので「しじょう」呼びに慣れてしまっていますが、最近市場と書いて「いちば」と読む苗字の方に出会い、なんの疑いもなく「しじょうさん」と呼んでしまいました。その件は大変失礼いたしました。

 

・初見さん「高」の呼び方困る問題
「高」は僕の苗字ですが、昔から初めてお会いする人のだいたい二人に一人は「こう」と読まれます。とはいえ病院のカルテやクラスの名簿など正式な書類には基本的に読み仮名の欄があるため、大声で間違えられることは全くなかった、と言いたいところですがとある習い事のせいでそうはいきませんでした。はい、柔道です。大会のトーナメント表や道着には読み仮名がふられていないため、選手呼び出しの際よく大声で間違えられて恥ずかしい思いをしました。読み間違えに気づかず欠席扱いで不戦敗になることを恐れて、ずっと自分の試合会場のそばで待機していたのも今ではいい思い出です。

 

・関係ない人のことあーだこーだ言い過ぎ問題
最近の話です、今となっては別に関係ないのだからそこまで悪く言わなくてもいいのでは?と強く感じることがありました。あることないこと並べて、事実と想像が入り混じって、そうして創られた怪物は益々凶悪化していくばかりです。そんな街に飛び交う作りもんの笑い声を横目に僕はこう言ってやります。「素晴らしき世界に今日も乾杯!」と。

 

いや関係なくなっちゃったよ!
僕も誰かにとっての1番になれたら幸せだなあと思います。

「人は物差しにならない」エルザスカーレット

 

比較の対象のベクトルが過去を向いていることは正しくないかもしれないね炭治郎。けれど逃げずに今と向き合える強い人ばかりではないから、前が眩しすぎるときは過去を遠目で見つつも未来に向かって後ろ歩きで進むことがあってもいいんじゃないかなと思う。

 

おわり