こんにちは、成宮陸雄です。掴みは今回は省略させていただきます。いい感じのものが思い浮かびませんでした。

先日、六徳舎の4年生の先輩方が全員退寮されました。今年卒業された先輩方は、私たちが入学した時は3年生で、奇しくも新学期からの私たちと同じ学年でした。皆様とても愉快な方々で、入寮したての私にはかなり刺激の強いボケを連発していた小野先輩や、さらにどぎついことを言う依田先輩、それに間髪入れずにツッコむ杉村先輩、お酒が入ると色々すごいけれど、普段は優しい飯田先輩、風呂で邦楽のイロハを叩き込まれ、今思うとベッド周りが結構汚かった衣笠先輩、「ボケぃ」などしばしば流行語を生み出すピーダー先輩。六徳舎はいつも先輩方で賑わっていました。そして面白いだけでなく、しっかり者の先輩方でした。メールやFacebookに投稿する文章を添削していただいたり、柔道との向き合い方や人生観に至るまで、さまざまなことを教えていただき、私にとってはまさしく頼れる兄貴分でした。

先日新2年の井口が私の同期の猪熊に「最近六徳舎の人っぽくなったね」と言われ、汚くなったと言われたみたいで傷ついた、と言っていました。なるほど六徳舎が汚いことは否定する余地がありません。1日歩けば足の裏は真っ黒になり、4号室の目の前には段ボールとゴミ袋がうずたかく積み上げられています。慶應杯の準備でホコリがもうもうとしていても、私は全く平気でした。しかしそれが六徳舎の本質なのかというと、それは違います。断じて違います。段ボールがあるのは新入生が引っ越してきたからですし、ゴミ袋は寮では私の後輩の細谷先輩と井口がたまにゴミを出し忘れるからです。ホコリが平気なのは多分私の体質です。足が黒くなるのは、なぜでしょうか・・・

2年生から3年生へ。望月先輩の部員日誌にもあった通り、私たちは下級生から上級生になります。六徳舎には先の部員日誌で触れた大月に続き、塾高出身の石畠、SFC高出身の石村、新2年生の入道が新たに加わりました。一時は寂しくなった六徳舎も、その活気を取り戻しつつあります。先輩方に代わり、六徳舎を盛り上げ、今まで受け継いだものを後輩たちに伝えるのは我々の責務であり、それを通じて私たちもまた成長できるのです。その、先輩方から「受け継いだもの」六徳舎の本質とは何か。平たい文章で表すこともできるかもしれませんが、端的に表すとすれば『六徳』と言ったところでしょうか。

『六徳』を次代に継承するべく、舎生一同精進して参ります。最後に先輩方へ

クソお世話になりました。

今回はこれにて失礼いたします。