こんばんは、1年の中山倫太郎です。
私はアニメーションに非常に関心があります。鑑賞はもちろん作品の制作現場に密着した番組を見ることも大好きです。殊に、ジブリの独特の世界観やこだわりなどにはよく感銘を受けています。と言いながら、恥ずかしいことに今まで「千と千尋の神隠し」を一度も見たことがないというていたらく。同期に日本の恥だと責め立てられ、私ようやくその重い腰を上げました。
そしていざ観てみると、作品が孕む社会的なメッセージや、ストーリーの秀逸さ、その作品世界に鳥肌が立ちました。それまで自分の中で圧倒的にジブリNo.1であった「もののけ姫」、まさにその絶対的存在が揺らいだ瞬間でした。
そしてつい先日、兼ねてから観たいと思っていた「風立ちぬ」を鑑賞しました。本作品は、主人公の声について賛否両論あります。声優はエヴァンゲリオンの監督をつとめた庵野秀明さんで、声優に関しては全くの素人でおられます。故にその拙さや意外性が批判の的となっているのです。しかし、ドキュメンタリー番組で、起用の理由を監督自身が述べていました。「あの声こそ昭和のインテリの声色なんだ。初めて聞いた時は、もう彼しかいないと思ったね」。前評判通り、確かに主人公の声はヘタクソでした。その点については否めないです。しかし、私は素敵だと感じました。その声色から主人公の実直さ、不器用さがひしひしと伝わってきたからです。作品の美しい昭和の背景にどこか調和していたように思います。昭和のインテリがどんなものなのか私は知らないです。それでも、納得している自分がいたと思います。作画の壮麗さも相まって、非常に素晴らしい作品だったと思います。もののけ、千と千尋、風立ちぬの3作が私の中でのジブリNo.1の座をめぐって激しく争っております。
この夏ジブリ最新作「思い出のマーニ」が公開され、これから新しいジブリの一面が見れるのではとワクワクしています。皆さんもぜひ夏は映画鑑賞をしてはいかがでしょうか。