こんにちは。1年の中山倫太郎です。

私は現在、柔道部の寮にて20人程で生活をしています。今日はある朝に、私が見た夢について話したいと思います。

 

ドタドタドタ。リビングを誰かが小走りに通り過ぎていく。

ガラガラ。誰かが部屋に入ってきた。

ゴトン。何かカゴのようなものを床に置く。おそらく洗濯カゴだろう。

カラカラ、バサバサ。その人は窓を開け、鼻歌まじりに洗濯物を干し始める。

その音に起こされ、自然と私の目は開く。あ、生きてる。

 

その日見た夢は、あと2時間で自分は死ぬというものだった。死ぬといっても厳密には、この世から姿形が消えていなくなってしまうのだ。夢の中で、私はその事実を知る前に両親ととりとめのない会話をした。しかし、なぜか次に自分は山奥にいて、既に消えてしまうという事実を知っている。さっきのあの会話が本当は最後だったのか。いや、もう一度だけ会ってしっかり別れを告げたい。自分が消えることは怖くない。ただこのまま消えることが無念でならない。という夢だ。

 

私は起き上がり、ベッドから出る。洗濯物を干している先輩に挨拶をして、おもむろに携帯に手を伸ばす。そして、家族LINEにメッセージを書き込む。何でもいいから話をしたかった。

元気にしてる?

柄にもない台詞に思わず打ちなおす。

 

なあ、仕送りしてくれた?