こんにちは、入道です。約2週間前、早慶戦が行われ、私は選手として出場させて頂きました。大学においての初めての早慶戦への挑戦は20秒で1回も技を掛ける事無く、呆気なく一本負けで終わってしまいました。

チームとしても負け、個人的にも不甲斐無い試合となってしまい、大変悔しい想いがありますが、講道館の大道場の畳に立ち、大勢の先輩方の応援の下、早慶戦という言葉では言い表せない特別な雰囲気を1年生でありながら実際に試合に出場して味わえた事は大変貴重な機会を頂けたなと思います。

私にとって早慶戦は小学生の頃から存じ上げており、黒線の入った柔道着の下穿きを穿いて、いつか活躍をしたいと思っていた憧れの舞台でした。実際大学生になり、早慶戦に出場が決まってもあまり実感が湧かない所か「20人の内の1人だし、1年生で期待もされていないだろう。自分の出来る事さえやれれば後は先輩がどうにかしてくれる。」と燻ってしまっている自分もいて、いつしか憧れの舞台であった事を忘れてしまっていました。
しかし、試合前に円陣を組み、杉村先輩の「よし全員で勝ちに行こう。これが総力戦。」という言葉を聞いた時にふと小学生の時に見た早慶戦が蘇り、憧れの舞台であった事を思い出しました。円陣の時に涙ぐんでいる4年生も居て、これが全てを懸ける早慶戦なのかと身を持って感じ、試合直前にやっと1人1人が全てを懸けるから勝利を手に入れる事が出来、自分自身もその一員である以上120%の力を出して挑もうと思えました。
実際試合はそんな甘くは無く、自分の全てを持ってでも跳ねのけられてしまいました。今思うと、もっと出来た事もあるし、稽古の段階で準備出来た事もあったかと思います。

今年の早慶戦に懸ける先輩方の熱い想いを感じられたと共に、私自身の憧れの舞台であった事を再認識出来ました。早慶戦で味わった悔しい気持ちは早慶戦でしか返せないと思っています。来年の早慶戦では勝ちに貢献できるよう、一年間都倉新主将の下、また精進していきます。

おしまい。