失礼致します。甚だ僭越ながら自己紹介させて頂きます。私本年度慶應義塾體育會柔道部並びに、慶應義塾大学総合政策学部1年の宗広泰河(むねひろたいが)と申します。出身は福井工業大学附属福井高等学校です。以後よろしくお願い致します。

私は私より先に柔道を始めていた兄の影響で4歳の時に柔道を始めました。最初は先生も優しく、楽しかったのですが、いつのまにか先生も厳しくなり、私自身気づいたときには柔道が嫌いになっていました。小学校のときは正直に言うと練習や遠征が嫌で、特に練習試合が大嫌いでした。友達が一斉にサッカーを習い始めるということもあり、私も「サッカーをやりたい」と親に言ったときもありました。

そんな私は中学校に進むときに大きな分岐点がありました。それは地元の中学校に進むのか、それとも福井工業大学附属福井中学校に進み、柔道と勉学の両立を目指すのかでした。私は福井工業大学附属福井中学校に進むという決断をしました。このとき、私は私自身の人生において始めて大きな決断をしました。このことによって、より私は柔道で勝つということを意識するようになりました。小学校までは全国大会に出ることが目標だったのが、中学校で柔道の強豪校に入学したことで、日本一を目標として目指すようになりました。小学校の時とは違い、毎日練習が当たり前で休みも一年に6日程しかありませんでした。そんな中で柔道に日々励んでいると柔道を好きになっており、柔道のことばっかり考えているようになりました。

高校生に上がる時にも私自身の人生で2個目の大きな決断がありました。それは勉強を中心としたコースに入るのか、それとも柔道を中心としたコースに入るのかです。私は何度も悩んだ末に勉強を中心としたコースに入りました。柔道部のほとんどが柔道中心の体育コースに入っており、苦しいことがたくさんありました。周りに流されそうになったり、思うように練習時間が取れなかったりと、柔道が好きで高校でも日本一を目指していた私にとって苦難が待ち構えていました。勝つためにも日々過ごしていく中で、「どうすれば勝てるようになるのか」を常に練習中に考え、練習をただやっただけで終わらせるのではなく、意味のある練習にしようと考えました。例えば、私自身の課題を解決するために色々な策を見つけ、何度も自分のものにしようと挑戦したり、いかに短い練習時間の中で周りよりも質を上げ成長できるようにするかを考えたりしました。一度も日本一という目標を達成することはできませんでしたが、やりきったという感触があり、後悔は多少あったものの、最後は清々しい気持ちで、高校での柔道を引退することができました。

このような経験はこれからの大学での柔道や勉学にも活かせることが多くあると考えています。これから先、より大きく飛躍できるよう、そしてチームに貢献できるように日々精進して参ります。

まだまだ未熟ですので、今後とも御指導御鞭撻の程よろしくお願い致します。