こんにちは。文学部2年の岡崎です。

まだまだ肌寒さは衰えること無く、厳しい寒風が三田キャンパスでは吹き荒れています。少しは港区らしくあれ。

毎年のごとく冬に風邪を引いている私は今冬も例によって風邪を引きました。さらに言えば胃腸炎で、なんと、帰省の時期にブッキングしてくれました。感謝感謝デス。

まぁ現在では症状も引き、ちょうど寒稽古の真っ最中です。硬い畳にも狭苦しい寝袋にもいい加減慣れてきたように思えます。だからといって寝れる訳では無い。

と、言う訳で前口上はこれくらいにして本題に移るとしましょう。

今晩、早朝稽古であることにもかこつけて、私は小学生の時からずっと好きなアーティストの10周年記念ワンマンライブに行きました。その人は、『TAKA-Bee』という人です。

名前を言われても知らねぇわと言う方がほとんどだと思います。ワンマンライブと言っても、アリーナやドームではなく、日吉のライブハウスで行われました。

俗に言う、インディーズのアーティストです。

けれど、その人は私にとって人生で一番大事なアーティストなのです。

というのも、『TAKA-Bee』という存在は私にとって原点の一つであるからです。

今でこそ文学部国文学専攻というコッテコテの文系ですが、元々は算数の方が得意な理系(笑)寄りでした。

ですが、彼の曲と出会い、初めて「心を動かす表象」を自意識のもとに捉えたのです。

その後歳を重ねるにつれて、打ちのめされたり、絶望したり、日常に意味をみいだせなくなったりした時、幾度となく彼の曲に救われてきました。

別に彼自身の曲に人を救おうという気概は無いのです。ただ単にパーソナルな思いの丈。それでも、言ってしまえば「表面的な生産性の無い抽象的なナニカ」は、私の心を支え続けました。

人それぞれに抱える指針というものは、得てしてそうなのかもしれませんが。

今回のライブで、10年間でしたためた様々な曲が披露されました。それぞれの曲を聴くたびに、それに直結した当時の思い出が鮮明に蘇りました。

ひとりぼっちの時に聴いた曲、合宿中に聴いた曲、好きな人にフラれた時に聴いた曲。奇しくも私にとって楔とも言えるような大切な曲ばかりが彼の口から、ギターから奏でられました。

そして、私は改めて思ったのです。

自分にとっての人生の価値は、他人の心を動かし、生きる上で支えになることだと。

形式は問いません。とにかく、私自身が救われた様に、私自身のナニカが顔も知らない誰かの胸に響いて、その人生を救うことができたなら、どんなに幸せなことかと思うのです。

鶏が先か、卵が先かは分かりませんが、『TAKA-Bee』という存在が、私を私自身の本質へと導いてくれました。

今私が最も取り組むべき柔道というフィルターを通しても、その至上命題が変わることはありません。ここまで柔道を続けてこれた上で支えてくれた人、活力をくれた人に、恩を返せるように。見ている人の心に響かせることができるような柔道ができれば、と思います。

その為にも、相応の舞台に立つことが先ですが。

柔道においても、人生においても、先は長いです。時間でいえばひょっとしたら短いのかもしれませんが、頂への道のりという意味でいえば、果てしなく長い。

その中で、私がこれからも前を向いて生きていく指針を再認識できたような、そんな一日でした。

また、話が長くなってしまいました。要約力が無いのが私の悪いところですね。

一応、収拾はついたので筆を置かせていただきたいと思います。

明日も早いです。寝坊をしないよう、早めに寝てしっかり睡眠をとりましょう。いや、マジで。

では、おやすみなさい。