体育会柔道部の一貫校係として久々に母校の練習に行きましたが、生気に満ち溢れた後輩たちが寒稽古で組んだときより強くなっていて驚きました。高校時代偉そうに使っていた畳が色褪せた柔道場や更衣室にはもう自分の居場所が無く、いつまでも僕のホームであるはずの学校が今ではもうだいぶ年下の子の場所になっていて凍てつくように寂しかったです。自分の老を切に感じはじめたのはいつからだろう….時間の流れは速くとてもとても無情です。愛用していたぼろぼろで無機質なベンチプレスの台は捨てられていて僕の戻らぬ過去の影は何もなく、幾度も自分という存在が揺らいだ現役時代、フォローしてくれた先生、僕を慕ってくれていた後輩だけが有り難かったです。長いようで短い中高6年間がいかに尊いか、そのありがたさに気づいていないであろう後輩たちに、せめて柔道部の後輩たちにだけでも伝えてあげたいと思いました。彼らがSFC柔道部を引退したときに、もっとやれたと後悔しないよう、自らの柔道家としての存在を肯定し自信を持てるよう指導していきたいと思います。