「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」

これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。

 

孔子の有名な言葉ですね。

「知っている人は好きな人にはかなわないし、好きな人は楽しんでいる人にはかなわない」という意味です。

 

「楽しむ」とはどういう事でしょう。

今回は「楽しむ」という事について書きたいと思います。

 

私は高校時代、「もっと柔道を楽しめ」というアドバイスを頂く事が多々ありました。しかし“柔道を楽しむ”という事を考える度”笑顔で練習している姿”が浮かび、「そんな風に練習するくらいなら楽しまなくていい」と思っていました。

 

では、真剣に練習した上で楽しむにはどうすれば良いのでしょうか。

考えた結果、私には2つのことが必要でした。

 

1つ目は「理解すること」です。

意味がわからない技術や練習を形だけ一生懸命やっても、暗闇の中を走るような不安と恐怖があり、何も楽しくなかったです。技術に対して理解して初めて、使いこなせたり、工夫したり、発展させたりする事ができて楽しいのです。

 

2つ目は「効率的な事」です。

柔道の世界には天才と言われる人が多くいます。天才達は少ない時間で多くの事を吸収し強くなります。そんな彼らに勝つには効率的な練習が必要不可欠です。遠回りしている余裕なんてないのです。

つまり、凡才である私が非効率な練習をするという事は、最初から勝つことを諦めている事と同じなのです。

負けると分かっている努力ほどつまらないものはありません。私にとって効率的な練習は楽しむ為にも不可欠なのです。

 

 

以上2つが柔道を楽しいと感じる時です。

これらができていた時はどんなにきつい練習でも楽しかったです。

 

そう考えると今の私は柔道を楽しめていませんね。

結果を残すためにも“楽しく”柔道をしていきたいと思います。

 

 

 

 

おわり