こんにちは。日吉の坂道を素敵な色で着飾っていた公孫樹の葉が役目を果たし終え、徐々に散り、薄焼き卵の絨毯を作っています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

大変遅まきながら、この度慶應義塾體育會柔道部副主将を拝命しました、五十嵐莉子です。

この伝統ある塾柔道部の副主将を任せていただき、嬉しく感じるとともに、責任感を感じ、身の引き締まる思いでございます。正直同期の中では1番と言っていいほど頼りなく、身長も低く、ヘラヘラしているという自負があります。しかし、そんな私が選ばれた意味をよく考え、チームのために自分が自分らしく、貢献出来るよう行動していきたいと思います。右手で主将を支えつつ、左手で主務の栗田をしっかり支えていけたらいいなと思っています。

さて、もう年も末。今週末には私が非常に楽しみにしている大会、日本一の漫才師を決める番組(=M-1)が控えております。昨年も同じようなことを書いた気がしますが、またこの季節がやってきました。

今年は過去最多の5081組がエントリーしたそうです。コロナ禍での開催ということもあり、一回戦目は無観客からスタートし、例年とは異なる状況で闘いが行われてきました。この状況下に置かれた芸人たちの不安を和らげようと運営スタッフが誰もいない観客にこんな言葉を掲げたらしいです。「M-1はとまらない」。かっこよすぎますね。

歴代のM-1を振り返ると、毎年ドラマが巻き起こっています。毎年優勝した芸人に「あなたにとってM-1グランプリを一言で」という質問をするそうです。

例えば2002年王者<ますだおかだ>は「道場破り」。これの意味としては、お笑いといえば吉本、出場している他の事務所はなかなか勝ちづらい風潮があり、アウェイ感が半端ない、そんな中、松竹芸能所属のますだおかだにとってはまさに道場破りを果たし、優勝したという背景があります。

小学生の時に見た漫才の中で一番印象的だった<笑い飯>(2010年王者)は「年末恒例」。彼らはM-1において最多決勝進出および連続決勝進出記録を持ち審査員最高評点記録である100点をとった唯一無二の漫才師です。第2回大会から第10回大会まで出場し続け、どの大会でも決勝に進出し、ラストイヤーであった9度目でようやく優勝を手にしました。彼らは何度も優勝を逃しその度に毎年M-1に出場するため、年末には風邪をひかない体質になったそうです。

そして皆さんの記憶に新しいであろう2018年王者、<霜降り明星>はこう答えました。「すべての始まり。」「M-1を見て芸人に憧れ、M-1を見て漫才を知った。M-1で優勝して初めて芸人になった気がする。ただ、優勝した瞬間のことは霧がかかったようにぼやけている。本当に幸せな瞬間は記憶には残らないと知った。これで一生漫才師でいられる。ここからが俺らの始まり。」いやー、いいですね。本当は1組ずつ紹介して語りたいところですが、長くなるのでやめておきます。

このように優勝した芸人はもちろん、出場している芸人の、日々人々を笑わすために、面白いと思われるために、地位と名誉のために、様々な想いを持って取り組む彼らの全てにドラマがあり心を揺さぶります。ぜひ皆さんで、大会に懸ける芸人さんたちの想いを、魂をこの目で見届けましょう。

ちなみに先日、私の好きなアーティストとコラボしたスペシャルムービーが公開されました。キラキラした表舞台からは想像できない裏側が垣間見え、且つこの番組を作り上げているスタッフさん達の想いに、涙が出たので皆さんに見てもらいたいです。是非ご覧ください。(https://youtu.be/W7YgzCJMDQw)

今年はあまり、生のお笑いを見ることができなかったので2021年は劇場はもちろん、様々なコンテンツを見て、研究していきたいと思います。そして、いつか、一度は舞台からの景色も見てみたいものです。(⁉︎)

 

さぁ、来週はクリスマスです。夜中に耳をすませば鈴の音が聞こえてくるき時期となりました。ちなみにWHOによるとサンタクロースは新型コロナウイルスに対する免疫があるらしいです。さらに多くの国の指導者から、サンタクロースと空飛ぶトナカイが領空内に入れるよう渡航制限を緩和したらしく、サンタは各国の領空を出入りすることができるようになったみたいで安心しました。世の中のクリスマスムードに流され、少し心がフワフワしています。

振り返るととても自己満足な部員日誌でしたが、お付き合いありがとうございました。

 

最後に、2020年、様々な方に支えられながら、自分と向き合い、人と向き合い、成長することができた年でした。ありがとうございました。

引き続き、2021年もよろしくお願いいたします。