こんにちは。五十嵐です。

入梅を間近にひかえ、落ち着かないお天気が続いています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私は最近1日の時間の使い方というものに頭を悩ましています。

1日24時間という限られた時間の中で自分自身の「やりたいこと」と「やりたくないけどやらなければならないこと」のバランスを取ることは大変難しいことだと日々痛感しています。「やらなければならないこと」を優先的にクリアしていくためには、「やりたいこと(=趣味)」の部分を削るしかないはず、ではありますが、それはそれでアイディンティティーを削っているように感じてしまい、生活の質が落ちる気がして、なんとも悩ましいところです。私の趣味といっても大したものは無く、大きく分けて3つ、Twitterで様々な情報を収集する、音楽をひたすら聞く、テレビとラジオを毎週楽しみに見る、です。

バランスよく我慢しつつが確実な解決策であることは明白ですが、なんとも自分に甘い私はいつかこの趣味が役に立つ時が来ると信じて、今日もそれらに大半の時間を費やしてしまい、課題の締め切りに追われるのです。

ひとつ、物事の優先順位は「今しかできないことかどうか」という指針だけは持っておきたいとは思っています。

 

前置きが長くなりましたが、本題に入りたいと思います。

私は電車で通学しているのですが、私の最寄りである平塚駅から日吉駅までの乗り換え地点である横浜駅まではJR東海道線が通っており、海から山、工場地帯、住宅街、そして横浜市街地とさまざまな風景を横目に眺めることができます。ふと、窓の外に目をやると人々の生活のワンシーンを垣間見ることができます。家族でのお出かけにウキウキしている女の子、家の中で掃除してるお母さん、今から遊びに行くであろうJK、電車に向かって手を振る小さな男の子。なんとも、「日常」そのものだと思いました。

私はこのコロナ禍において「日常」について考えることが増えました。コロナ前と今、同じ日常でも取り巻く環境や自身の生活や考え方は大きく変わりました。日常というものがウニョウニョと日々変わりゆくものであるということは重々承知ではありますが、皆さんもこの1年間で日常というものに大きな変化を感じたのではないでしょうか。

多くの人は特別な瞬間や特別な思い入れがある瞬間、例えば卒業式、試合、記念日、心動いた瞬間、その多くを写真や動画といった形の残るもので記録として納めます。それはこの経験や瞬間を忘れぬよう形あるもので、半永久的に残しておきたいとそう思うからだと思います。

しかし、案外そういう時って、記録に残るとともに記憶にも強く残るもので、心の中で鮮明に思い出すことができる気がします。記憶力が悪いので幼少期のことは流石に忘れてしまいましたが、中高の卒業卒部式、試合で優勝した時、なにかの記念日など人生の特別な時は様々なエピソード共に心に思い出すことができます。

しかし、それとは対照に当時の日常というものを鮮明に思い出すことはできません。毎日通っていたはずの通学路で考えていたこと、中高の授業中、休み時間、辛かった練習。なんとなくふんわりは覚えてはいるものの、過ごした時間に対しての記憶の量が圧倒的に比例しません。

案外、日常って記録にも記憶にも残らない儚いものなのだと気が付いてしまいました。

私の知らない間に、日常は姿を変えて、特別な時へと変わっていたのだと思います。しかし、その日常の真っ只中にいる最中にはなかなか気がつくことができなくて、ただの日常はただの日常でしか無くて、あまり記録や記憶には残っていなくて、それがより一層恋しさを儚さを尊さを感じさせます。

なんかよく分からなくなりましたが、書き残したかったことは、記録に残す素敵な特別な時はもちろん、記録に残らない日常こそ心掛けて記録に残しておくべきなんじゃないかなと思いました。(が、逆に、記録に残さないからこその輝きや尊さもあるんじゃないかと考えだすと、なんか難しくなりましたが、もうやめておきます)

ライフステージの変化だったり、人間関係の変化だったり、変え難い環境の影響だったり‥、今の自身の日常がある時を境にころっと変わってしまうかもしれない危険をヒリヒリと感じながらも、儚く脆くてかけがえのない今のこの日常を、日々変わりゆくこの日常を、大切に心に噛み締めて生きたいと思いました。

だからこそたまには、日常に目を向けて記録に残してみたり、近くにいる大事な人を大切にしたり、自分を認めてあげたり、趣味を大切にしたり、瞬間を意識しながら生活したいななんて思いました。

 

ダラダラと長文にお付き合いいただきありがとうございました。

こういう気づきを書き留めておける部員日誌という場も日常を記録として残す1つの方法だと思って、大切にしたいなと思います。

では、2週間後に予定されている試合に向けて今日も頑張りたいと思います。

皆様もお体にお気をつけてお過ごしください。