「ザス!!!!」

3年の細谷です。

本日も張り切って日誌を書いていきたいと思います。

 

本日は銭湯でおじ様との絆が生まれた話をします。

 

その日は16時頃に赤坂で就活をしてから寮がある日吉へ帰っていました。日比谷で乗り換え、日吉までは各駅停車で1本。幸いその日は後に予定が無かった為、何かをしようと考えました。

 

私は昔からダーツの旅が好みだったように、運にこの先の時間を委ねる事が好きです。

「起きた駅で降りて最も近いサウナで整って帰ろう。」私の性格と嗜好から導き出した最適解でした。

気づいたら寝ていました。起きて見ると…「大岡山」。慶應に匹敵する某名門大学がある駅で目が覚めました。目が覚めて反射的にドアから飛び出し、「サウナイキタイ」というサウナ情報サイトを徐に開き、サウナを探しました。そこで、小汚いが素晴らしいサウナがついているという情報をゲットし、軽やかな足取りで銭湯へ。

 

あった。住宅街に溶け込んだこの町の人以外は訪れないような風貌の銭湯。番台に「サウナ付きで!」と言ったところ「サウナ辞めちゃったんだよね」と。

「整えねぇぇ!くそぉ!帰ったろうかぁぁ!」刹那的に浮かんだ悪魔を取消し、「了解です!大人一人入浴で!」と銭湯を楽しむ路線に変更。我ながら大人ですね。

 

入ると本当に唯の銭湯、特徴なし!と言っては失礼ですが、ザ古き良き日本古来の銭湯といった印象でした。体を流し、湯に足から…熱っ。体感45度です。しかし、そこは日本男児。平然な表情で30秒くらい掛けて浸かる事に成功しました。

 

大体10分くらい浸かったでしょうか。かなり体感熱くなってきたので出ようとすると、

「君良い身体してるね。」60歳くらいのおじ様が声を掛けて下さりました。

「あ、、、恐縮です!」(熱い。)

「何してるの?」-「柔道です!」-「柔道ね!柔道部物語好きだったなぁ」-「本当ですか!僕も何十回と読みました!」-「俺鷲尾好きなんだよね」-「鷲尾(笑)、いいキャラしてますよね!」…。私の風呂長期戦が決定しました。しかし、私の大好きな柔道部物語を見ず知らずの人と語れるその瞬間は純粋に楽しく、銭湯の醍醐味だなぁ、なんて考えたり。(因みに私は柔道部物語の中で鷲尾、星が好きで昔は一本背負い大外払腰スペシャルを真似して練習したものでした。)その後も話は盛り上がり、「よくここ来るの?」「初めてです!」「また話そうぜ」「はい!」おじ様との絆が生まれて私は銭湯を後にしました。身体は真っ赤でした。

 

実に「人生」といった時間でした。私が大岡山で目覚めていなかったら出会えなかった人、風呂がめちゃめちゃ熱かった事、改めて知った銭湯の醍醐味、柔道部物語の偉大さ(笑)、選択の連続の人生の中でその時々の運命に身を委ね、人と交流する事に強い喜びを感じる、まさに「今を生きている」という点を強く実感できた良い経験だったと感じます。

 

「今を生きる」。以前日誌でも書いたような気がしますが、人は大学生であれば就職活動、就職活動の先には更なるキャリアステップというように常に先の視点を持って生活します。先を見る事は非常に重要ですが、全てが先の為と考えると「今」に価値を見出せなくなってしまうと考えます。「今を楽しむ」、深く考えずに人生をそんな風に考えていくことは案外大事という事です。

 

日誌の最初を柔道部物語の挨拶で始めたので最後も同様に締めたいと思います。

 

「サ!!!!!!」