ご無沙汰しております、環境情報学部1年の秦崚馬です。今回の部員日誌では、私の古着コレクションについて少し書かせていただこうと思います。

私の部屋にはたくさんの古着がありますが、その中には着るのが怖くて全く着ることができていない古着があります。いわゆるvintageものです。先日、私はとあるビンテージtシャツを購入し、私の部屋は一時期興奮と熱狂で包まれました。そのtシャツは、私が好きなマンガでもある「A K I R A」の80年代にアメリカで作られたtシャツで、現在の市場価値は〇〇万円にまで跳ね上がっている代物です。不思議なことに、AKIRAtとも呼ばれるそのtシャツは、数年ほど前までは2万円から4万円ほどで出回っていましたが、ここ数年で爆発的に価値が高まりました。その大きな原因としてあげられるのは、東京オリンピック2020を迎えたことなのです。AKIRAという漫画の舞台は、2020年の東京オリンピックを目前とした2019年のネオ東京で、80年代に作られた作品にも関わらず、東京オリンピック開催を予言したことでも有名ですが、その2019年、2020年を迎えた途端、日本のファンはもちろん、多くの海外ファンの間でも盛り上がったことで、元々数の少なかったAKIRAtシャツの需要が爆増したと考えられています。

このように、古着の洋服に価値が与え得られる理由は、その服の辿ってきた物語、背景なのです。しかし、これは古着だけではなく、現在新品で売られている服にも同じことが言われるべきだと思うのです。
以前の部員日誌でも述べたように、アパレル業界は大量のエネルギーを利用し環境を汚していることに加え、低価格で衣類を提供するファストファッションの裏側には、過酷な労働環境の中、低賃金で働かざるをえない人々が存在するなど、多くの問題を抱えています。だからこそ、普段何気なく行なっている消費活動の中で、その商品が製造されるまでの物語、背景を知り、値段だけでは無い本当の価値を自ら与えることは、消費者の責任として必要なことだと思うのです。


店で安く買った洋服の本当の価値がわかれば、一つの物を大切に使うという考えが生まれ、大量消費、大量生産を内発的に解決することにつながるのでは無いか。最近は毎日そんなことを考えながら、何か自分にできることはないかと頭を抱える日々を過ごしております...